忍者 ページ25
外に出ると、何十人…否、何百人もの忍者が平原の妖怪達を襲っていた。
オロチ「チッ…Aー！何処だーっ！」
次々と攻撃を仕掛けてくる忍者を斬り倒し、オロチは必死に叫んだ。
影オロチ「兄上、ヒカリが…！」
チキッ
「全員、其処から動くな！動けば太陽の化身の命は無いぞ！」
オロチ「…ヒカリ！！」
ヒカリ「た、助けてっ…助けて兄様！」
血を分けた弟であるヒカリオロチが、白い衣に身を包んだ紅い目の妖怪に捕らえられていた。
その白装束の妖怪とは＿
オロチ「…………琥珀……」
琥珀「動くな、この者の首をへし折るぞ」
冷たい声でそう告げた琥珀の声は、暗く、何の表情も感じられなかった。
パチパチパチ…
「ご苦労、半身」
オロチ「…ッ＿A！」
「ヒカリは離してやって。傷は付けるなと命じた筈だが」
琥珀「……チッ」
ヒカリ「うぐっ…」
Aの命令で、琥珀はヒカリオロチの首から乱暴に手を離した。
勢いで地面に落下するヒカリオロチを影オロチが追う。
「さて…悪かったねえ、半身が迷惑をかけて」
オロチ「そんな事はどうだっていいんだ…お前、どういうつもりで…」
「だからぁ」
ザシュッ
オロチ「…！」
『コノ間説明シタ通リダケド？』
機械音の様な声で呟いてから、Aはオロチに攻撃を仕掛ける。
懐から徐に取り出した苦無を投げ付け、オロチの後ろにまわり短刀で攻撃を試みる。
しかし、これでも鍛練を受けた兵士、そう簡単に攻撃を受ける訳でもない。
短刀をすんでの処で交わし、手にした刀でAの肩を斬りつける。
鮮血が舞い、辺りの草木を紅色に染めて行く。
「なかなかやるじゃん、あれから鍛練でもしたのか？」
オロチ「お前もな…」
ヒュウ、と軽く口笛を吹き、Aは更に攻撃の速度を上げた。
其れに合わせオロチも加速、並の妖怪では到底産み出せない速度で戦いが繰り広げられる。
互いが殺気を込めた眼差しで見つめ合い、その目を離す事無く凶器を操る。
舞い踊る二人の流す血が空に咲き誇る様は、醜い戦いと解っていながらも美しく、また悲惨であった。
まるで、戦場を飛び回る揚羽蝶のように…
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オシュアラヴァー - 次回から４巻目ですね。４巻目はどんなタイトルにします？ (2015年12月11日 3時) (携帯から) (
レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
浄羅河 ケイ - 私、八八神さんの文章、心地良いかんじがして好きです。活動、応援しています！ (2015年11月26日 23時) (レス) id: 29e97fc42f (このIDを非表示/違反報告)
オシュアラヴァー - 上下ヒョウガ@肩ぶっ壊れたﾜﾛｴﾅｲさん» 空きスペースが少なくなってきました。第三段もラストスパートですね。第四段か最終段階か、次回はどっちにします？ (2015年11月11日 1時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
オシュアラヴァー - それは、作者であるヒョウガさん次第ですね。続きはこみゅーか、もなちゃとあたりでしませんか？ (2015年11月10日 2時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
すうな@不登校になりたいロリショタコンです(プロフ) - オシュアラヴァー@本作の百鬼えんらのデビューはマシなようですさん» 私は作者さんに言ってるんですよ？※ここから作者さんへ 映画第二弾見に行くことになりました嬉しきかな。第一弾見てないのでひゃっほぅです！バスターズ、月兎組が出るそうですね！ひゃっほぅです！(二回目) (2015年11月7日 18時) (レス) id: 2ca1728b48 (このIDを非表示/違反報告)
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