taitor?watt?ワタシソンナノシリマセーンジブンデサガシテクダサーイ←← ページ11
琥珀「……朝…」
辺りはまだ薄暗く、女郎蜘蛛もヒカリオロチも影オロチもまだ眠っていた。
壁に掛けてある珍しく西洋風の掛け時計で時間を確認した。
肆時半過ぎ…まだ早いが、琥珀はとても今から眠る気にはなれなかった。
何度寝て起きても、『あの夢』が追いかけてくるのだ。
夢は決まって、銀髪の少n…
少女。…と、オロチが手を取り合い山道を駆け降りる所から始まり、
決まって、少女がナイフで右胸を刺され死ぬ所で終わる。
夢にしては嫌にハッキリとして、目が覚めてもまだ辺りが血生臭いかと思うほどだった。
琥珀「………牛乳飲も…」
* * * * * * * * * *
台所は一階、今まで寝ていた女郎蜘蛛の部屋は三階、下へ降りるには階段を使うしか無かった。
琥珀「この階段、苦手なんだけど………」
琥珀は階段に限らず、下り坂やエスカレーター、下へ降りるモノが怖かった。
特にこの階段は、何やら嫌な気配を強く感じる為、使うのは避けていた。
一歩進むたびに、古くなった階段がギシギシと音をたて、それが不気味でならなかった。
因みに、オロチが寝ている部屋は一階にある。
???「待ってよォ」
琥珀「…ヒカリか?」
そう言って振り返った先に居たのは_
???「俺を、置いて往かないでよー」
バタッ
「…おい琥珀!琥珀!?どうした琥珀、しっかりしろ!」
* * * * * * * * * *
琥珀「………………………………は………」
女郎「あ、起きた?」
琥珀「…女郎、蜘蛛……さん」
俺は…何で?
女郎「昨日の朝、階段で倒れてたのよ。オロチが見付けて、此処まで運んでくれたんだけどね…朝早かったのと、傷も癒えてなかったからまたオロチが倒れちゃって、もう大変」
琥珀「……オロ、チ…が」
上半身を起こして横を見やると、額に濡らした手拭いを当てたオロチが眠っていた。
女郎「朝食持ってくるから、此処で待っててよ。二日も飲まず食わずじゃお腹すくでしょ」
琥珀「ふ、二日ァ!?」
マジかよ…俺、そんな寝てたの?
しかし………
二日も寝ていたとしても、あの光景は記憶から離れてくれそうになかった。
右胸から血を流し、此方を見つめる狂気じみた青い瞳からも血の涙が流れていた。
肩まである銀髪は先の方が赤く染まり、下半身は闇に紛れて見えなかった。
そして何より__自分自身に良く似ていた。
何ですって、タイトル?…私は存じておりません、他をあたってはいかがですか? …おい今背中に何か隠しただろおい→←お母さんごめんね、タイトル買ってくるの忘れちゃった…え、そしたら今日の夕飯作れない!?今すぐ買ってくる!!←
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オシュアラヴァー - 次回から4巻目ですね。4巻目はどんなタイトルにします? (2015年12月11日 3時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
浄羅河 ケイ - 私、八八神さんの文章、心地良いかんじがして好きです。活動、応援しています! (2015年11月26日 23時) (レス) id: 29e97fc42f (このIDを非表示/違反報告)
オシュアラヴァー - 上下ヒョウガ@肩ぶっ壊れたワロエナイさん» 空きスペースが少なくなってきました。第三段もラストスパートですね。第四段か最終段階か、次回はどっちにします? (2015年11月11日 1時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
オシュアラヴァー - それは、作者であるヒョウガさん次第ですね。続きはこみゅーか、もなちゃとあたりでしませんか? (2015年11月10日 2時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
すうな@不登校になりたいロリショタコンです(プロフ) - オシュアラヴァー@本作の百鬼えんらのデビューはマシなようですさん» 私は作者さんに言ってるんですよ?※ここから作者さんへ 映画第二弾見に行くことになりました嬉しきかな。第一弾見てないのでひゃっほぅです!バスターズ、月兎組が出るそうですね!ひゃっほぅです!(二回目) (2015年11月7日 18時) (レス) id: 2ca1728b48 (このIDを非表示/違反報告)
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