貴「やあやあどうも！オロチの婿だよ！」オロチ「違う！俺はこんなやつと結婚なんてしない！！」【第二段】

うん？タイトル？そんな言葉はボクの辞書には無いよ ﾄﾞﾔｱ ページ28

※前回の続きじゃないです。場所も話も全然変わります。


よお、俺だ(誰だ)


Aだ。


俺は今、彼岸山トンネルの向こうの草原に居る。


此処の柔らかい草木の薫りは、オロチの香りに似ている。


だから、オロチと喧嘩した日は大体此処に来る。


貴「クッソ……ﾋｸﾞｯ、オロチなんて………ｩ、ﾋｯｸ………」


………俺は悪くない………………


数分前。


貴「あ〜……雨やまねぇなぁ」


オロチ「もう七月なのにな」


貴「折角ナギサキに釣り行こうと思ってたのによぉ………」


オロチ「………雨でも釣れるだろ？」


貴「俺が狙ってる奴は晴れの時しか出ねぇの！それに俺、雨嫌いだから」


オロチ「ナギサキは小雨程度だぞ？それにうんがい鏡で行くから濡れない……」


貴「あー、もう、お前ちょっと黙ってて」


オロチ「むっ…何だよ、心配して言ってやってんのに。そもそもお前はいつもそうやって我儘を…」


貴「あーはいはい、わかりましたよーだ。お前の長い御説教はもう飽きてんだよ！」


オロチ「なんだと、この大馬鹿野郎！」


貴「うるせーな女顔！」


オロチ「誰が女顔だ、阿呆！！」


ガツッ


オロチ「あっ」


教科書の角が頭に当たると


オロチ「あ、あの…」


痛い


貴「バカバカバカッ、バカオロチーーー！！」


オロチ「あっ、ちょっと待て……」


………


貴「…ﾋｯｸ………ｽﾝ、ばか………ﾋｸﾞｯ、ｸﾞｽｯ………」


俺はそのまま、眠りに堕ちていった………


？？？「………………


……………………………………クククッ…」


オロチ「……」


ピルルル、ピルルル……


ガチャッ


オロチ「はい、もしもし………」


『ｶﾞｶﾞｯやあ、君がオロチかい？』


オロチ「……！？誰だッ！！」


『フフ……僕は硫牙。そうだね……強いて言えば、【天宮Aの誘拐犯】…とでも言っておこうか。』


オロチ「なっ………A！？おいA！Aー！」


『無駄さ……彼、じゃない彼女は今ぐっすりと眠っているからね………』


オロチ「ッ…Aを返せ！」


『駄目に決まってるだろ？まあ、返して欲しいなら、暫くの間僕の人形になってよ』


オロチ「誰がなるか！さっさと返せ！」


『おっと、そう焦るなって。もし反抗したりしたら……そのAって子と赤い眼鏡の男の子死んじゃうからな』


オロチ「あ、赤い眼鏡……


………………つ、土蜘蛛様！？」

【番外編】※未成年の飲酒は法律で禁止されています→←は？タイトル？嗚呼、さっきヒカリオロチが食べてたぞ

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