166,*苛まれる* ページ22
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少し乱暴に部屋の扉を開け、マラディザンドとケープを机の上に放り投げベッドに倒れ込む。
___『なんで、お前が…』
脳裏を過ぎるのは先程目にした団長の表情。
何故。
そう言わんばかりの、少し絶望感が混じった哀しそうな表情。
記憶に焼き付いて離れない。
絶望された。
嫌悪された。
あの場を離れてからこうしか考えていない。
___『お前が、やった、のか…?』
団長は、わたしが人を殺してしまったのを、見たんだ…。
見られたんだ。
醜いわたしを。
あの時のようなわたしを…。
、呼吸が上手くできない…
わたし___、わたし…っ
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「おい。」
突然聞こえた声にハッと意識を戻す。
扉の方へ目を向けると、アシュレイが立っていた。
任務から帰ったのだろうか。
ということはウィル達も…。
少なからず、アシュレイも団長たちと会ったんだろう。
何の感情も灯してないような瞳で見てくる。
貴「アシュ、レイ…。」
アシュレイ「…任務は終えた。
軽いものだがミーティングも。
…午後も任務がある。
だが、お前はここに残れ。」
貴「、わたしを利用するためにこの団に入れたんでしょう。
__それとも何?
自分が留守してる間に逃げてもいいってこと?」
わたしは嘲笑うかのように言葉を並べる。
だがこんなのはただの強がり。
アシュレイ「…少し頭を冷やせ。」
貴「はっ…。
わたしはいつだって冷s___」
___ブワァッ…!
_____それは一瞬。
ほんとに一瞬の出来事だった。
体に軽い衝撃が走り、
気付けば視界は天井とアシュレイの顔が写っていた。
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紫芋(プロフ) - ナナさん» コメント有難うございます!そう言っていただけて本当に嬉しいです!あれ?涙が…… どうぞこれからも宜しくお願いします! (2017年12月31日 18時) (レス) id: 19cb37bfcb (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 続編おめでとう!Part1から見てるけど面白さが尽きない!これからも頑張ってください! (2017年12月31日 14時) (レス) id: 55d3e49f96 (このIDを非表示/違反報告)
紫芋(プロフ) - 早苗さん» ありがとうございます!最近学校行事で、色々と忙しくなってしまっていて… 亀更新ですが、どうぞこれからもよろしくお願いします! (2016年11月9日 23時) (レス) id: 262404c03e (このIDを非表示/違反報告)
早苗(プロフ) - おめでとうございます! 続き楽しみにしてます (2016年11月9日 1時) (レス) id: d2df675d35 (このIDを非表示/違反報告)
紫芋(プロフ) - ARISU☆さん» ありがとうございます!^^ 亀更新になるかもしれませんが、頑張ります! 期待してくださるなんて…! 凄く嬉しいです! (2016年10月3日 20時) (レス) id: 262404c03e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫芋 | 作成日時:2016年8月20日 23時