【七つの大罪】〜もう一つの大罪物語〜part5

157，*厳しい攻防* ページ13

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先に動いたのはウイリアム。





　リーチの長い槍を生かし、勢いよくメリオダスに向けて突き出した。






　その勢いで受け止めることは無理だと判断したメリオダスは上空へと飛び上がる。








が、エルメニが放った矢が彼の頬を掠める。






　後から来た３人の武器は弓矢、二丁拳銃、そして扇子。






どれも遠距離攻撃型だ。





　近距離攻撃のウィリアムを要に、相手に少しでも隙が生まれれば容赦なく攻撃してくる戦いなのだろう。





ということはウィリアムばかりに気を取られていれば、後ろからズドン、とういわけだ。









　メリオダスは、見た限り４人の中で一番やりやすそうなエルメニから形勢を崩そうと考えていた。





しかし、エルメニの矢は無限。



　ゴウセルと似ていて、魔力を矢に変えて攻撃するタイプだ。





普通の矢であれば、矢がなくなるまで打たせ、無くなったところで攻撃すればいいが、



　彼女の矢は魔力そのもの。






所持する魔力が有ればあるほど、矢は無限に作られ、攻撃は止まない。








ﾒﾘｵﾀﾞｽ｢(くそっ…厄介な奴らだな…)」






　１対１なら勝機はあるが、４人で来られたら流石に厳しい。







他の３人に気を配れば、ウィリアムが攻撃してくる。




　こちらからも攻めたいところだが、４人からの攻撃を防ぐので手一杯だった。








おまけに四方に散らばれたため、360度警戒しなければいけない。








　ウィリアムが巧みに槍を使い、押し迫る。



メリオダスは後ろから迫るマティルダに気付き、ウィリアムの槍を弾くと彼の腹を蹴った。




　少し飛ばされるウィリアムを尻目に体を転換し、マティルダが撃ち出した銃弾をよけ、剣を振り下ろす。






マティルダは近距離で撃った弾丸をよけられたことに少し驚愕したが、落ち着いたまま片方の拳銃でメリオダスの剣を防ぐ。






金属同士がぶつかり合い、甲高い音と火花が散った。









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変なところで切ってすいません。

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