277,二対一 ページ49
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『ユウキ、いいか…？』
ユウキと背中合わせの状態で、彼女だけに聞こえるよう零は小さく呟いた
視線は前方のまま、彼女の言葉にユウキは耳を傾ける
『無個性状態で強個性のキュレーターさんと戦う…
正直、それは無理だ
かといってカフスを付けるにも個性が使えない状態じゃ厳しい
だとしたら方法は一つだけ
…私が囮になる
お前はゲートまで突っ走れ』
ﾕｳｷ｢なっ…！
無理に決まってるじゃないですか…！
一人であの二人を相手になんて…」
『分かってる…
持って数分程度…
だが幸いゲートまでそう距離はない
……頼んだぞ』
そんなの、納得しない、出来ない
でも自分より強い彼女は二人を相手するほどの力量がある
もって数分…自分だったら一分ももたないだろう
だけどそんなの…
ユウキの中で様々な感情が葛藤する
任せていいのか？しかし一緒にいても自分は足手纏いなのでは？
ｷｭﾚｰﾀｰ｢話し合いは済んだか？」
ダッと走り出したキュレーター
再びコートを尾に変え、今度は薙ぎ払うようにして襲いかかる
氷結を発動しようとする零だが、当たり前だが発動はしない
舌打ちと共にジャンプして尾の強襲を躱した
『(しのごの考えてる場合じゃない…！
取り敢えず決行…！)』
個性が使えないため、捕縛武器に手を掛け、ユウキに伸ばす
彼女の胴体に巻き付け、そのまま遠心力に任せゲートの方角へ投げ飛ばした
『行け！！』
何か言いたそうな表情のユウキであったが、
胴体からシュルリと離された捕縛武器に気付き、
転ばぬように着地する
そしてそのまま振り返らずに走り出した
迷いがあるその背中に、相澤は小さく溜め息をついた
ｷｭﾚｰﾀｰ｢一対二か？
度胸は認める
相変わらず肝が据わった奴だお前は」
零が着地する前に再び振るわれた尾
個性は使えない
零は咄嗟に近くの街灯に捕縛武器を伸ばしその場から離れた
空を切った尾はそのままビルにぶつかり、コンクリートを砕き、ガラスを割った
相澤｢二対一っつったろ」
背後から伸ばされた相澤の捕縛武器が零の胴体に巻き付き、
そのまま引っ張られ背中から地面に叩き付けられる
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紫芋(プロフ) - 満月さん» ありがとうございます(*^^*) 亀更新ですいません！頑張りますね！ (2020年1月23日 2時) (
レス) id: 19cb37bfcb (このIDを非表示/違反報告)
満月(プロフ) - とっても面白かったです！更新頑張って下さい。応援してます！ (2019年1月7日 12時) (レス) id: 70ff6c69f2 (このIDを非表示/違反報告)
紫芋(プロフ) - mayumiさん» 零ちゃんのペアはびっくり…！？そして対戦相手も…！4期楽しみですね！頑張ります！ (2018年11月11日 18時) (レス) id: e8d3e7c39a (このIDを非表示/違反報告)
紫芋(プロフ) - 連さん» 有難うございます！頑張ります！ (2018年11月11日 18時) (レス) id: e8d3e7c39a (このIDを非表示/違反報告)
連 - 更新待ってました！ これからも頑張ってください (2018年10月22日 7時) (レス) id: a3561912ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫芋 | 作成日時：2018年8月8日 0時
