273,自分のせい ページ45
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『…通夜の時も、葬式の時も、
皆の目が、私に向いていた
＿＿＿＿＿"お前のせいだ"
直接言葉を聞かずともその意味が込められていることは分かったよ
…決め手は凛太郎さんだが
…あの人の言ったとおりだ
個性が関係しているのかは分からないが、
私は不幸しか呼んでいない
……夏目家に養子として入ってから、ずっとだ』
零の脳裏に過ぎる記憶
自分の母に、氷我那に恨みを持った敵が彼女を、娘がいるという情報を調べ上げ、
夏目家に侵入してきたのだ
薬でも乱用しているのか、息の荒い、興奮気味の男
そんな男が鋭利な出刃包丁を持ち、零に突きつけた
ザアザアと激しい豪雨が降っていた日のため、
誰も男の不法侵入に気付かなかった
立派な日本家屋とはいえ、護衛も、使用人も、ましてや監視カメラなどもない
咄嗟の判断が、その時の零には出来なかった
血走った目で、涎が垂れ流される口で、
母の名前を呪いのようにブツブツと呟く男に
振りかぶられた包丁に、零は体が動かなかった
そんな彼女を守ったのが結子だった
止めてと叫び、包丁を持つ男の腕にしがみつく
男は激昂し、力尽で結子を振り払い、彼女の腕を包丁で切り付けた
その後は何とか騒ぎを聞きつけたユウキによって男は気絶させられ、
男は警察に引き渡された
零は今でも覚えている
"殺してやる"と、"お前の、お前らのせいだ"と恨みを吐く男を
切り付けられた結子を心配し、事のきっかけを知り、
憎悪の感情が混じった目を向けた凛太郎を
大丈夫だと笑う結子だが、零の中に後悔と自信への憎しみの感情は消えることはなかった
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ﾕｳｷ｢…個性が関係してるかは、知りませんよ
第一、個性が二つあるなんて、
体育祭の時に初めて知った」
『…。』
ﾕｳｷ｢…私は、ただあの日のごめんの意味が、分からなかった
おばあ様は、余命宣告を受けていた
母様はあの時のことを気にしてません
私がヒーローになったのは、私の意思です」
俯いたまま淡々と告げるユウキに零は眉を寄せる
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ﾕｳｷ｢…もう一つの個性、
聞いていいですか…」
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紫芋(プロフ) - 満月さん» ありがとうございます(*^^*) 亀更新ですいません！頑張りますね！ (2020年1月23日 2時) (
レス) id: 19cb37bfcb (このIDを非表示/違反報告)
満月(プロフ) - とっても面白かったです！更新頑張って下さい。応援してます！ (2019年1月7日 12時) (レス) id: 70ff6c69f2 (このIDを非表示/違反報告)
紫芋(プロフ) - mayumiさん» 零ちゃんのペアはびっくり…！？そして対戦相手も…！4期楽しみですね！頑張ります！ (2018年11月11日 18時) (レス) id: e8d3e7c39a (このIDを非表示/違反報告)
紫芋(プロフ) - 連さん» 有難うございます！頑張ります！ (2018年11月11日 18時) (レス) id: e8d3e7c39a (このIDを非表示/違反報告)
連 - 更新待ってました！ これからも頑張ってください (2018年10月22日 7時) (レス) id: a3561912ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫芋 | 作成日時：2018年8月8日 0時
