229,比べ物にならない痛み ページ1
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＿＿＿＿＿ｻﾞｼｭｯ…!!
薄暗い路地裏に真っ赤な鮮血が飛び散った
斬られたのは緑谷
＿＿＿＿＿ではなく、
緑谷を庇った零
ステインの刀が緑谷に降りかかる前に、
彼女は彼を押し退けたのだ
そして、左肩から胸間を通り、
右横腹に架けてバッサリと切られてしまう
『、ぅ゛……っ！』
足や頬を切られた時よりも比べ物にならない痛み
そして傷口からジンジンと感じる熱さ
零は痛みを耐えるように顔を歪めた
緑谷｢、夏目さ…！｣
言葉のすべてを言い切る前に、零は緑谷に心の中で謝罪しながら、
彼を軽く蹴飛ばし、自分から離れさせる
次の瞬間、零の横っ腹にステインの重い蹴りが打ち込まれた
当然受け身も防御も取れるはずがなく、
そのまま吹っ飛ばされた彼女は建物の壁に背中から叩き付けられる
緑谷｢夏目さん！！！｣
飛びそうになる意識
遠くで緑谷の叫ぶ声が聞こえる零
吹っ飛ばされた零に向かって行くステインを行かせまいと轟は氷壁で行く手を防いだ
しかし口角を上げたステインは、その氷壁をいとも簡単に叩き斬り、
斬り落とされた氷の破片が散らばり、
逆に轟達にとって視界を遮るものになってしまった
ステインと零の姿が見えなくなってしまった
まずい
轟は自身の氷壁を出した行動を悔やんだ
先程ステインに言われた言葉
自身より素早い相手に対し、
自ら視界を遮るのは愚策
かつて戦闘訓練で零にも言われた言葉
何も学習などで来ていないではないか
と、轟は｢くそっ…！！｣と吐き捨て、
後悔で顔を歪めた
緑谷｢轟くん！｣
しかし背後から掛けられた緑谷の声にハッとなり、
今取るべき行動、緑谷が何を考えているか
それを理解し、左手を動かした
.
.
.
零は息を呑んだ
自身に向けられた刃がボロボロの長刀
正直、心臓が飛び跳ね、
死を錯覚させた
しかし彼女は折れない
折れたくなかった
キッとステインを睨みつける
恐怖を感じつつも、しっかりと真っ直ぐ、
ステインを見据える琥珀色の瞳
その瞳にステインは何かを感じ、
上がってい口角は下がり、
動きはピタリと止まった
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紫芋(プロフ) - 満月さん» ありがとうございます(*^^*) 亀更新ですいません！頑張りますね！ (2020年1月23日 2時) (
レス) id: 19cb37bfcb (このIDを非表示/違反報告)
満月(プロフ) - とっても面白かったです！更新頑張って下さい。応援してます！ (2019年1月7日 12時) (レス) id: 70ff6c69f2 (このIDを非表示/違反報告)
紫芋(プロフ) - mayumiさん» 零ちゃんのペアはびっくり…！？そして対戦相手も…！4期楽しみですね！頑張ります！ (2018年11月11日 18時) (レス) id: e8d3e7c39a (このIDを非表示/違反報告)
紫芋(プロフ) - 連さん» 有難うございます！頑張ります！ (2018年11月11日 18時) (レス) id: e8d3e7c39a (このIDを非表示/違反報告)
連 - 更新待ってました！ これからも頑張ってください (2018年10月22日 7時) (レス) id: a3561912ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫芋 | 作成日時：2018年8月8日 0時
