168,ニルヘッグの娘 ページ32
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痛む体を押さえ、爆豪はふらりと立ち上がる
煙が完全に晴れた
爆豪が視線を向けた先、正面
武舞台の瓦礫の破片の中に、零は倒れていた
＿＿＿即ち、場外
意識はまだあるが、火傷などの怪我がひどい
ミッドナイトは呆然としていたが、
ハッと意識を戻し、直ぐに口を開いた
ﾐｯﾄﾞ｢な、夏目さん、場外…！
爆豪くんの勝ち！！」
しん…としていた観客もその実況で我に返り、
両者の試合に拍手喝采した
「ヤバくね今の…！？」
「ああ、マジそれな！」
「ってか、俺思い出した…！」
「何が？」
「ほら！夏目の個性とか戦い方とか、
何か見覚えあるっつったろ！？
ニルヘッグだよ！」
「あー！！あの！
冷眼ヒーロー、ニルヘッグか！」
「確か娘が居るって言ってたな」
「じゃあ夏目ってニルヘッグの娘！？」
試合が終わり、ざわざわと話し出す観客
零がニルヘッグの娘だということ
数年前にニルヘッグが死んだということ
その話は言わずともA組の耳にも入ってくる
しかしその話より、零の身を心配する者が多かった
ミッドナイトは爆豪の勝利を告げた後、直ぐに零の元に駆け寄る
ﾐｯﾄﾞ｢零、大丈夫…！？」
『ねむ、り…さ、ん…』
零以外には聞こえないような声量で呼び掛ける
痛そうに状態を起こそうとする零を動かないでと制する
『すいま、せん…
また、やって…
使ってしまった…』
ﾐｯﾄﾞ｢いいえ…大丈夫よ…
誰も死んでない、貴方が恐れていたことは起きてないわ…」
『、お母さんの、こ、えが…
私の力…
…ごめんなさい、ごめ、んなさい…』
ﾐｯﾄﾞ｢大丈夫、大丈夫…
もう大丈夫だから…
…ゆっくり休みなさい…」
つ…と零の目尻からに溢れた一つの涙を指で拭い、
所持していたスペアの枷を彼女の左手首につけた
ﾐｯﾄﾞ｢何でこの子ばかりに、
辛いことを押し付けるのかしらね…
神様は…」
誰にも聞こえないような小さな声でボソッと呟いたミッドナイト
その呟きは切り忘れていた無線を通して、相澤にも聞こえていた
相澤｢…」
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紫芋(プロフ) - 美咲さん» ありがとうございます！そう言って貰えると凄く嬉しいです…！頑張りますね！ (2021年8月22日 0時) (
レス) id: 19cb37bfcb (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - すんげえ面白いです。ほんとにほんとに面白いです。もうほんとに…。 (2021年8月12日 1時) (レス) id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
紫芋(プロフ) - 葵さん» すいません…！色々試して見ています！恐らくURLをクリックしてでの閲覧になるかもしれませんが、ご了承ください…！ (2021年8月10日 17時) (レス) id: 19cb37bfcb (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - イラストが見たくても見られない場合はどうすればいいのでしょうか？ (2020年2月10日 21時) (レス) id: 349b72f88b (このIDを非表示/違反報告)
紫芋(プロフ) - 杏璃さん» 大丈夫です！お気になさらずに(*^^*) (2020年1月23日 2時) (レス) id: 19cb37bfcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫芋 | 作成日時：2018年2月28日 1時
