【七つの大罪】〜もう一つの大罪物語〜part6

200,*怖かった*〜メリオダスside〜 ページ7

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そして、その本の題名が手紙に書かれて送られた時、

直ぐに理解した。



俺も、バンも、キングやディアンヌ、ゴウセルも。




Aがその主人公の立場の状況に置かれているのだと。



密かに、助けて、とメッセージを送っているのだと。






でも







間に合わなかった。









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貴｢そ、っかぁ……！

ご、めん、ねぇ…とぉまわ、しに、

ひょう、げんして…｣




ﾒﾘｵﾀﾞｽ｢、でも俺は…

間に合わなかった…！｣



貴｢…いい、の…。

覚えてて、くれた、だけで…

来てくれた、だけで…｣



ﾒﾘｵﾀﾞｽ｢悪い…

ティコール街で、お前を疑うようなことを…｣





お前がやったのか



振り返れば我ながら最悪な言葉を投げつけたと思う。




自分のその言葉が、どれだけAを傷付けたのかも知らずにいた。




でもAは目を伏せ、首を横に振る。








貴｢いい、の…

誰だっ、て…あの状況じゃ、そう思う…


事実…


あの人達は、わたし、が…


ころし、た…。｣



ﾒﾘｵﾀﾞｽ｢、A…｣



貴｢、…わたし、ただ…こわか、ったの…



皆に、団ちょ、うに…

嫌われ、ちゃったんじゃ…ないの、かって…



人殺し、て…裏切りもの、て…

罵られるん、じゃないの、かって……






…もう、仲間っ、て

思って、貰えないんじゃ、ないのかって……｣







眉を下げ、悲しそうに言葉を紡いでいくA。


コイツは、やっぱり馬鹿だ。









ﾒﾘｵﾀﾞｽ｢馬鹿だろ…、お前は……！



んな事、俺も、アイツらも…

誰も思うわけねぇだろ…っ！



何時でも、何があっても…



例えお前が誰かの命を奪っていても…！





いつだって、



大切な仲間に決まってんだろ…！


大切な奴に、変わりはねぇんだよ…！！｣









Aの手を強く握り、そう告げる。



何があっても、

例えコイツが人殺しであっても、


七つの大罪(おれたち)にとっては、


大切な仲間。



俺にとって、大切な人間である事には変りなど無い。






Aは目を細め、嬉しそうに微笑んだ。

そっか、と笑顔で呟いた。









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