【七つの大罪】〜もう一つの大罪物語〜part6

205,*新たな名* ページ16

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ｲｻﾞﾅﾐ｢＿＿っ、じゃあ！」









　耐え切れず出た言葉


それはきっと、お前は馬鹿なのかと思われるような言葉だろう









ｲｻﾞﾅﾐ｢違う名前、付けるのはどうだ！？」







　ずいっと近寄って声を荒らげた私に、男・イゼルタはポカンとした表情




何言ってんだ私(本日二回目)






　そりゃ、イゼルタって名前の意味が酷いものだとは思うが…



鳳凰族の中でもそんな人名聞かないし…









しかし名前えを変えるのは流石に引かれるか…？









「…仮名ってやつか？




はは！いいよ、付けてくれ！」







可笑しそうに笑ったイゼルタ





　余りに可笑しかったのか、目尻に涙を浮かべてる



…そんなに笑うことだろうか…








しかしOKをもらえるとは思わなかった…





うーん…なんて名前に…







＿＿＿あ、









ｲｻﾞﾅﾐ｢＿＿＿アシュレイ！


アシュレイってどうだ！？」







「アシュレイ？」









＿＿＿＿アシュレイ、







鳳凰族で、とある意味がある人名









ｲｻﾞﾅﾐ｢鳳凰族では、"愛しき子"とか、


"一つの希望"とか…




"生まれてきてくれてありがとう"って意味を込めて付ける名なんだ！」






「生まれてきてくれて…」





ｲｻﾞﾅﾐ｢ああ！そ＿＿＿＿」








　そうだ、と言葉を続けようとしたが、



イゼルタ…いや、アシュレイの顔を見て言葉が途切れた









真紅の双眸から、つ…と一筋の涙が頬を伝っていた







　え、あ…



何か、まずかっただろうか…









ｲｻﾞﾅﾐ｢わ、悪い…嫌だったか…？」







　慌ててそう言うも、アシュレイは首をゆっくりと横に振った




いや…と体を震わしながら呟く









「嬉しいんだ、ただ…



アシュレイ…良いな、それ…





…これから、毎日ここに来る…






＿＿だから、その名で、俺を呼んでくれないか？」









　涙を拭い、微笑んでそう言った




夕日の逆光を浴び微笑むその姿






その姿に、私は魅入られた









ｲｻﾞﾅﾐ｢、あぁ…



呼ぶよ、何度でも何度でも…！





…アシュレイ！これから毎日、ここで会おう！」








両手を握り、私も微笑んでそう返す




アシュレイは嬉しそうに笑い、握り返してきた








ｱｼｭﾚｲ｢＿＿＿＿ああ！




…ありがとう、イザナミ！」









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