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廻がどれほどAを大切に思っているのか、その身を案じているのか、Aだってきっと、それが全く分かっていないわけではない。
それなのにこの少女の中では、それを自分を大切にする理由とイコールで結ぶことができないのだ。
ならば、彼女の優しさと情の深さを利用するしかないではないか。
相変わらず言葉を発さないままのAが、唖然と廻を見上げている。
お前が死ぬくらいなら自分が死ぬ＿＿＿＿そう宣言され、それを理由に生きる事を強要された少女が、凍り付いた表情に当惑を滲ませて廻を見ている。
その視線から逃れることなく、真正面からAの瞳を見つめ返す廻の口元には、自嘲気味の微笑が浮かんでいた。
それはまるで、唐突に身勝手な脅迫を突き付けられ、戸惑う少女を憐れんでいるかのような、寂しげな笑みのようにも見えた。
『＿＿＿＿そんな事……私、頼んでない』
ぽつりと。小さな声が廻の鼓膜を震わせた。
常にハキハキとものを言うこの少女にしては珍しく、力のない声が廻に拒絶を突き付けていた。
『心臓なんて要らない。命なんて要らない。私が助けてほしかったのは燈矢だけで、そこに私は含まれてなかった』
「……俺たちは一蓮托生だ。いつだったか、お前はそれを受け入れただろ？忘れたとは言わせない」
『覚えてる。取り消したい。私は廻くんの命に責任なんて持てない』
「それならそれで好きに使えよ。俺の命をどれだけ雑に扱おうが、俺はお前を責めたりしない。これも前に伝えたはずだ」
『……ずるいよ、そんなの。じゃあ全部取り消して。なかった事にして。こんな事ならあの時廻くんを……皆を受け入れたりなんてしなかった。それなら私は一人でいい。家族なんて要らない。今まで通り一人で＿＿＿、」
泰然と、しかしどこか勢い込んだ口調で、まくし立てながら廻の胸を押すAの手首を、廻が掴んだ。
強く握られた訳でもない。
大声で罵倒された訳でもない。
それなのに、
「＿＿＿＿いい加減にしろよ」
静かな廻の忠告に＿＿＿その気迫に、呑まれたように口を閉ざした。
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メケメケ(プロフ) - ねねさん» ねねさ〜〜ん！！ありがとうございます！何かしらお力になれてるだなんて嬉しいです！なるべく早く書き始められるよう、やるべき課題をちゃっちゃと片付けて来ますね！笑 (1月25日 23時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - めろさん» NARUTO履修者、意外と少ない気がしていたので嬉しいです！！🤝 NARUTOとヒロアカは最高ですよね！！じっくり丁寧に書いてるので、確かに原作軸までまだまだ遠そうです笑 ありがとうございます！続きも頑張ります〜！ (1月25日 23時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 7章完結おめでとうございます！！！こちらこそメケメケさんのおかげで学校でも頑張れています！！早く見たすぎて衝動が出てしまうのですが…笑これからも応援させていただきます！！ (1月25日 17時) (レス) @page50 id: 85be73129f (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - NARUTOもヒロアカも大好きな私には美味しすぎる作品でゆっくり読むつもりが一気に読んじゃいました🥹！！！！！！続きも楽しみにしてます！！！！！原作軸に行くまでまだまだ長そうですが一生着いていきます🤝🏻！ (1月25日 4時) (レス) id: a428350e37 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ねねさん» 嬉しかったしお陰で更新頑張れました！�┥呂砲發爾劼爾劼�付き合いください！😊 (1月22日 23時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年1月5日 14時
