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呟かれた言葉の意味が分からず、燈矢はしばらく呆けたようにAを見ていた。
そして次に、聞き間違いかと自分の耳を疑った。
『燈矢は、私に居てほしかったの？』
しかしこちらの心情を探るようなAの問いかけに、先ほどの発言が幻聴の類ではなかった事を理解する。
「逆に、どうして居なくてもいいと思ったんだよ……？」
『それは、燈矢が＿＿＿＿』
口にする言葉は頭の中に用意出来ているはずなのに、それを声に変換しようとすると、言葉は大きく重くなり、喉に詰まって突然口から出て来なくなった。
自身の喉を押さえ、Aは何度も目を瞬かせる。
自分自身が理解できずに戸惑っているのだ。
そんなAの挙動不審な動きに、燈矢も釣られて困惑した。
「A？」
眉を下げて名前を呼ぶと、続きを急かされていると勘違いした少女は、再び唇を開き、今度こそ明瞭に言葉を紡いだ。
『燈矢は、私の事が嫌いだから。もう、会いたくないって言ってたから』
遅すぎる理解に達した燈矢の全身を、激しいショックが貫いた。
「あ……、」
本当に伝えなければならなかったのは、感謝よりもまず最初に、一時の激情で彼女を散々に傷付けた事に対する謝罪だった。訂正だった。反省だった。
何か言わなければと思えば思うほど何から言葉にしていいのか分からず、死にそうに顔を青くしながら、思わずAの両手を掴んだその時、彼女の眦からこぼれ落ちたものに燈矢は愕然とした。
「＿＿＿＿＿＿」
あのAが、泣いているのだ。
顔は歪む事すらなく綺麗な無表情を保っていて、それなのに、薄水色の瞳からは途切れることなく後から後から涙がこぼれ落ちてくる。
そんなAの泣き顔を前に、燈矢の胸中を満たしたのは、あろうことか溢れんばかりのAへの愛おしさだった。
だって、あれほど膨大な悲しみに打たれ、自分を責めてもなお泣けなかった少女が、燈矢に嫌われ、拒絶を突き付けられた事実一つで涙を流して震えているのだ。
そして、それを乗り越えてなお燈矢のためにこうして会いに来てくれたのだ。
可哀想な事をしたと理解しているのに、自分のために泣いているのだと思うと、余計に愛おしくてたまらなかった。
最低だった。最悪だった。
どうしようもなく愛おしかった。
愛情とは時に、とても利己的な形をしている。
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メケメケ(プロフ) - ねねさん» ねねさ〜〜ん！！ありがとうございます！何かしらお力になれてるだなんて嬉しいです！なるべく早く書き始められるよう、やるべき課題をちゃっちゃと片付けて来ますね！笑 (1月25日 23時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - めろさん» NARUTO履修者、意外と少ない気がしていたので嬉しいです！！🤝 NARUTOとヒロアカは最高ですよね！！じっくり丁寧に書いてるので、確かに原作軸までまだまだ遠そうです笑 ありがとうございます！続きも頑張ります〜！ (1月25日 23時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 7章完結おめでとうございます！！！こちらこそメケメケさんのおかげで学校でも頑張れています！！早く見たすぎて衝動が出てしまうのですが…笑これからも応援させていただきます！！ (1月25日 17時) (レス) @page50 id: 85be73129f (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - NARUTOもヒロアカも大好きな私には美味しすぎる作品でゆっくり読むつもりが一気に読んじゃいました🥹！！！！！！続きも楽しみにしてます！！！！！原作軸に行くまでまだまだ長そうですが一生着いていきます🤝🏻！ (1月25日 4時) (レス) id: a428350e37 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ねねさん» 嬉しかったしお陰で更新頑張れました！�┥呂砲發爾劼爾劼�付き合いください！😊 (1月22日 23時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年1月5日 14時
