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廻の告白に、Aは全身を硬直させた。
声こそ出さなかったものの、ひくひくと慄く唇が、少女の狼狽を物語っていた。
かじかんだように固くなったAの指先が、恐る恐る、廻の左胸に触れる。
掌を肌に密着させると、とくとくと一定のリズムを刻む心臓の存在を確かに感じ、いつの間にか止めてしまっていた息が、抜けるように口から出て行く。
「……見ての通り俺はこうして生きてるし、結局心臓は渡してない。どういう訳か、渡そうとした直前にお前の心臓が動き始めた」
廻にとっては、理屈も何も分からない現象だった事だろう。
Aの身体に吸収された廻の一部＿＿＿その細胞に宿ったチャクラが、完全なチャクラ切れを起こしていたAの身体に補充された事により、心肺停止に陥っていたAの命を繋いだのだ。
意図せずとはいえチャクラの受け渡しを肉体ごと行うという離れ業を成し遂げられたのは、それが廻だったからこそで、そんな優れた個性を持つ廻だからこそ、一歩間違えれば彼はその命を落としていた。
Aの身体にチャクラが行き渡るのがあと少し遅かったら、廻が心臓移植を実行するタイミングがあと少し早かったら、今、ここにあったのは廻の死体だったかもしれないのだ。
廻が命を落としていた未来＿＿＿＿その可能性に行き着いたAの呼吸が浅くなる。
そんなAの無言の奥に秘めた心情をほとんど正確に捉え切った廻が、畳みかけるようにトドメの言葉を吐き出した。
「お前のために死ぬ事を、俺は躊躇したりしない。俺の命を握っているのは自分だってこと、せいぜい肝に銘じておけよ」
それは正しく、廻の命を人質にとった、Aへの強い脅迫だった。
自分が傷つくことで、自分以上に傷つく誰かが居るという事に気づけない少女に。
自分を蔑ろにするという事は、自分を想う周りの人間をも蔑ろにする行為だという事を理解できないこの少女に対して、廻は自分自身を脅しの材料にすることで、これ以上の無茶を抑止しようとしているのだ。
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メケメケ(プロフ) - ねねさん» ねねさ〜〜ん！！ありがとうございます！何かしらお力になれてるだなんて嬉しいです！なるべく早く書き始められるよう、やるべき課題をちゃっちゃと片付けて来ますね！笑 (1月25日 23時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - めろさん» NARUTO履修者、意外と少ない気がしていたので嬉しいです！！🤝 NARUTOとヒロアカは最高ですよね！！じっくり丁寧に書いてるので、確かに原作軸までまだまだ遠そうです笑 ありがとうございます！続きも頑張ります〜！ (1月25日 23時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 7章完結おめでとうございます！！！こちらこそメケメケさんのおかげで学校でも頑張れています！！早く見たすぎて衝動が出てしまうのですが…笑これからも応援させていただきます！！ (1月25日 17時) (レス) @page50 id: 85be73129f (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - NARUTOもヒロアカも大好きな私には美味しすぎる作品でゆっくり読むつもりが一気に読んじゃいました🥹！！！！！！続きも楽しみにしてます！！！！！原作軸に行くまでまだまだ長そうですが一生着いていきます🤝🏻！ (1月25日 4時) (レス) id: a428350e37 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ねねさん» 嬉しかったしお陰で更新頑張れました！�┥呂砲發爾劼爾劼�付き合いください！😊 (1月22日 23時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年1月5日 14時
