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焦れる事もなく、急かす事もなく、Aは静かに燈矢の返事を待っている。
ここで肯定を返してしまえば、彼女の追究は終わるのだろう。
根拠などなくとも、そんな予感が燈矢にはあった。
そうして納得したAと、未来の話を笑ってするのだ。
これから二人で何をして遊ぼうか。
これまでしてこなかった普通の遊びを、二人でしよう。
冬美や夏雄、もし可能なら焦凍も混ぜて、大人数で遊ぶのだって楽しそうだ。
ほんの少し苦手意識はあるけれど、Aが望むのならそこに廻だって加えてもいい。
世間知らずなAに、色んな遊びを教えてあげよう。
追いかけっこをして、ボール遊びをして、かくれんぼをして、毎日お腹が痛くなるほど笑い合って、「また明日」と約束を交わして、笑顔でAと手を振り合うのだ。
笑って、笑って、笑って、笑って＿＿＿＿。
目の前に立つ、感情の抜け落ちたような少女の顔を見つめながら、ふと彼女の笑顔を思い描いてみる。
彼女の鈴の音のような笑い声を想像してみる。
そんな彼女と向き合って笑う、自分自身も。
けれど、それが、何だかやけに難しくて。
彼女の瞳に映る自分が、迷い、悩み、躊躇う表情をしている事に気付いてしまって。
腹を探られて苦しいのは、自分の中に苦しいものを隠しているからだと自覚した。
あの朝のAの、震える訴えを思い出した。
胸を裂かれるような鋭い痛みが、蘇った。
「＿＿＿＿ヒーローに……、なりたい」
救われてばかりの自分が、これ以上救いを求めてはいけないと思い込んでいた。
罪を犯した自分を誰も裁いてはくれないから、自分で自分を罰する事で安心したかったのかもしれない。
それが如何に自分本位で浅はかな考えだったのかを、燈矢は今、思い知った。
嘘をつけば、この少女をまた悲しませる。
本心を隠せば、彼女は笑顔からますます遠ざかっていくのだろう。
また見落としてしまったと、自分を責めて苦しんで。
痛くて辛くて仕方がないのに、泣き方さえも知らなくて＿＿＿。
「どうしよう……、A。俺、ヒーローになりたいんだ……」
だから燈矢は、自分の心に従う事を選択した。
それまでぐるぐると頭の中を搔き回していた余計な思念を全て捨て、等身大の心境を、少女に吐露した。
『だったらなろうか、ヒーローに』
そして少女は、大したリアクションの一つもなく、それがさも当然の事のように、助けを求める少年の心を掬ったのだ。
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メケメケ(プロフ) - ねねさん» ねねさ〜〜ん！！ありがとうございます！何かしらお力になれてるだなんて嬉しいです！なるべく早く書き始められるよう、やるべき課題をちゃっちゃと片付けて来ますね！笑 (1月25日 23時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - めろさん» NARUTO履修者、意外と少ない気がしていたので嬉しいです！！🤝 NARUTOとヒロアカは最高ですよね！！じっくり丁寧に書いてるので、確かに原作軸までまだまだ遠そうです笑 ありがとうございます！続きも頑張ります〜！ (1月25日 23時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 7章完結おめでとうございます！！！こちらこそメケメケさんのおかげで学校でも頑張れています！！早く見たすぎて衝動が出てしまうのですが…笑これからも応援させていただきます！！ (1月25日 17時) (レス) @page50 id: 85be73129f (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - NARUTOもヒロアカも大好きな私には美味しすぎる作品でゆっくり読むつもりが一気に読んじゃいました🥹！！！！！！続きも楽しみにしてます！！！！！原作軸に行くまでまだまだ長そうですが一生着いていきます🤝🏻！ (1月25日 4時) (レス) id: a428350e37 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ねねさん» 嬉しかったしお陰で更新頑張れました！�┥呂砲發爾劼爾劼�付き合いください！😊 (1月22日 23時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年1月5日 14時
