324.本物のヒーロー ページ24
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「＿＿＿轟燈矢くん。君から見て、あの子は……Aは、どんな人ですか？」
静岡まで向かう車の中、運転席からバックミラー越しに後部座席をチラリと見やりながら、目良は燈矢に問いかけた。
二人を乗せた車は街を抜け、今はちょうど郊外に出たところだ。
朝っぱらからいきなり廻に呼び出しを喰らった目良は、Aが勝手に公安に連れて来てしまった一人の少年を自宅まで送迎するようにと、一方的な要求を押し付けられた。
その際、半裸の廻と、廻のベッドでぐったりと眠るAの様子に何か酷い勘違いをしたらしい目良が発狂しかけるというアクシデントもあったりしたのだが、「Aの眠りを妨害するな」とご立腹の廻に追い払われ、結局こうして真面目に燈矢を自宅まで送り届けているのである。
廻からは充分な事情説明がなされなかったため、道中燈矢から経緯やその他諸々を聞き出していたところ、この少年がなんとAのお友達であるという事実が発覚し、湧き上がる感慨を抑えられない目良は、二人の関係性に興味津々だった。
「Aは………優しいです、すごく。俺が辛い時、いつも側に居てくれて……一緒に遊ぶと楽しいし、安心します」
車窓に目を向け、流れていく風景を何となく眺めながら、目良の質問に
「ちょっとズレてるところもあるけど、そういう部分も面白くて俺は好きです。……それから、お人好しだと思います。それも、極度の」
お節介で、温かくて、それを全て『ヒーローだから』の一言で片づけてしまおうとする、変なところで意地っ張りな少し変わった女の子。
無力で、我儘で、傷付けてばかりの燈矢の手を、何があっても放さないでいてくれた、本物のヒーローみたいな子。
感じたままのAの印象を素直に言葉に変換していると、不意に前から「ふふ」とやたら嬉しそうな声が聞こえ、燈矢はミラー越しに運転席の目良を見た。
「そうでしょう？あの子はとてもいい子なんです。それが周りからは少しだけ見えづらいけれど、誰よりも愛に溢れた優しい子です」
ゆったりとした笑みを浮かべ、柔らかく目を細めて語る目良の姿に＿＿＿＿ああ、この人は本当にAを愛しているんだなと、燈矢は思った。
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メケメケ(プロフ) - ねねさん» ねねさ〜〜ん！！ありがとうございます！何かしらお力になれてるだなんて嬉しいです！なるべく早く書き始められるよう、やるべき課題をちゃっちゃと片付けて来ますね！笑 (1月25日 23時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - めろさん» NARUTO履修者、意外と少ない気がしていたので嬉しいです！！🤝 NARUTOとヒロアカは最高ですよね！！じっくり丁寧に書いてるので、確かに原作軸までまだまだ遠そうです笑 ありがとうございます！続きも頑張ります〜！ (1月25日 23時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 7章完結おめでとうございます！！！こちらこそメケメケさんのおかげで学校でも頑張れています！！早く見たすぎて衝動が出てしまうのですが…笑これからも応援させていただきます！！ (1月25日 17時) (レス) @page50 id: 85be73129f (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - NARUTOもヒロアカも大好きな私には美味しすぎる作品でゆっくり読むつもりが一気に読んじゃいました🥹！！！！！！続きも楽しみにしてます！！！！！原作軸に行くまでまだまだ長そうですが一生着いていきます🤝🏻！ (1月25日 4時) (レス) id: a428350e37 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ねねさん» 嬉しかったしお陰で更新頑張れました！�┥呂砲發爾劼爾劼�付き合いください！😊 (1月22日 23時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年1月5日 14時
