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それが透き通るような青色をしている事を不意に認識した瞬間、二色だけだったAの世界が、色づき始めた。
淡い朱を差した頬、桃色に色づいた唇、至近距離で確かめたそれらが、一つ一つ本来の色を持って蘇る。
それはまるで、永遠に失われるかもしれなかった命が、今、確かにここにある事実を祝福しているかのような光景だった。
『……ねぇ、廻くん。助けてくれて、ありがとう』
翼など見ずとも、Aは自分の胸を満たす感情の正体が、喜びである事を自覚していた。
「礼ならもうとっくに受け取ってるが？」
『うん。でも、言いたかったの。ありがとう』
どういたしましての代わりに、廻がAの背中をトンと軽くグーで小突く。
大した力ではなかったが、気が抜けたのか先程よりもずっと脱力したAの身体は簡単に傾き、燈矢にさらに顔を近づけてしまいそうになったところで、それを回避するように燈矢がガバリと身体を起こした。
先程までの緩慢な動作が嘘のように俊敏な動きだった。
起き上がった燈矢がAから目を離さないまま、上半身をのけ反って距離を取り、
「だ……、誰……？てゆーか、ここ……どこ？」
『………………』
ぽかんと、Aの口が開く。
困惑に満ちた声で告げられた予想外の第一声に意表を突かれ、けれどもクルリと後ろを振り返ったAは、燈矢を真っ直ぐ指さして、
『廻くん、この子の頭をもう一度分解してあげて。怪我の後遺症で記憶があやふやになってるみたい』
「既に一度分解して修復した後なんだよ。精神面への影響は俺の個性じゃどうにもならない事、お前だって知ってるだろ」
燈矢の疑問はスルーされ、目の前で繰り広げられた物騒な会話に、「ひいっ」と怯え気味の声が漏れる。
『燈矢？どうしてそんなに青い顔をしてるの？やっぱり頭が治り切ってなかったのかな』
「うわぁ……っ」
『辛いなら寝てていいよ。治療は寝てる間に一瞬で終わるから』
恐怖を体調不良と勘違いしたAが、燈矢を再度ベッドに沈めようと、その腕を弱い力でぐいぐいと引っ張り、そんな行動がまたしても燈矢を怖がらせるという悪循環。
しかし、触れた掌の温かさが、その柔らかな感触が、深い眠りの中で混濁していた燈矢の意識の中から、一人の少女を呼び起こした。
「…………ちょっと、待って」
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メケメケ(プロフ) - ねねさん» ねねさ〜〜ん！！ありがとうございます！何かしらお力になれてるだなんて嬉しいです！なるべく早く書き始められるよう、やるべき課題をちゃっちゃと片付けて来ますね！笑 (1月25日 23時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - めろさん» NARUTO履修者、意外と少ない気がしていたので嬉しいです！！🤝 NARUTOとヒロアカは最高ですよね！！じっくり丁寧に書いてるので、確かに原作軸までまだまだ遠そうです笑 ありがとうございます！続きも頑張ります〜！ (1月25日 23時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 7章完結おめでとうございます！！！こちらこそメケメケさんのおかげで学校でも頑張れています！！早く見たすぎて衝動が出てしまうのですが…笑これからも応援させていただきます！！ (1月25日 17時) (レス) @page50 id: 85be73129f (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - NARUTOもヒロアカも大好きな私には美味しすぎる作品でゆっくり読むつもりが一気に読んじゃいました🥹！！！！！！続きも楽しみにしてます！！！！！原作軸に行くまでまだまだ長そうですが一生着いていきます🤝🏻！ (1月25日 4時) (レス) id: a428350e37 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ねねさん» 嬉しかったしお陰で更新頑張れました！�┥呂砲發爾劼爾劼�付き合いください！😊 (1月22日 23時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年1月5日 14時
