8話 ページ10
喜多見side
碧「んぅー」
ここまで酔うのは珍しいなと思い聞いた。
喜「珍しいな。ここまでAが酔うなんて。」
碧「うん…でも、いっぱい飲みたかったの。」
喜「そうなんだ」
車に乗せて家まで連れて行こうと住所を聞いた。
喜「家、どこ？」
すると、んーんと言いながら首横に振る。
碧「今、一人いや。幸太君の家いくの」
喜「いや、」
碧「やぁーだぁーのぉー」
駄々をこねるAを見て何歳だよと思う。
喜「はぁ、、わかったから」
そのままAを乗せて、自分の家に帰った。
特に何の話もしない。向こうはまぁ酔っているから気まずいとも感じていないだろう。
家につきあがってもらうため声をかけた。
喜「ん、ついたよ。」
碧「だっこ！！！…だっこー」
駄々をこね続けるので仕方なく俺よりはるかに小さい妹の友達を抱き上げ、部屋まで上がりソファに下ろす。
喜「ん、水」
碧「うん…」
喜「酔い覚めた？」
碧「うん…」
ぽつぽつと返事をするあたり少しは冷めてきたんだろう。
喜「どしたの。珍しいじゃん。酔っぱらうまで飲むの。」
しばらく答えずにぼーっとして、何かを思い出したように泣き始めた。
碧「…私、何もできなかった、涼香や幸太君がつらいとき、なにもできなかった…
それを人のせいにしようとする自分が、一番嫌い、、、
それでも、私を怒らない幸太君も嫌い、、
もうどうしたらいいのかわかんないよ、、、
医者なんかやってても、、人の命は救えない…」
泣きながら話すA。少しだけその気持ちがわかる気がした。俺のせいで涼香は死んだ。
医者は結局‘最善を尽くす‘ことしかできない。
もう二度と現場に行きたくないと思うほどつらかった。
でも、
喜「まず、俺はAを怒らない。嫌われて当然。だって、大切な親友を奪ったんだから。
それにきっと、そうやって涼香のことを思って泣けるってことは、正面から向き合ってる。
人のせいになんかしてない。
それにさ…俺もその気持ちわかるよ。」
碧「絶対嘘。わかるわけない。たくさんの人救って、ヒーローみたいな先生にわかるわけない！！
簡単に慰めようとしないでよ…
私は…私は・・
幸太君みたいに強くなれない！」
俺は…
喜「俺はヒーローになれないし強くもない！！
現に今、俺は涼香を失ってる。お前が思うほど、俺は強くないよ…
それでも困ってる人がいるなら、助けを求めるんだったら、
俺はできることをする。涼香も
それを願ってる」
続く (更新停止中)
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gdxttq497(プロフ) - これからなるべくちょっとした報告はここでしていきます！ もちろん大切なことは本編でもさせていただきます。ご了承ください。 (2023年1月16日 23時) (
レス) id: 9177dcce74 (このIDを非表示/違反報告)
gdxttq497(プロフ) - 5人がお気に入り！？見間違い、？ え本当ならばありがとうございます！ (2023年1月16日 23時) (レス) @page7 id: 9177dcce74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りおみー | 作成日時：2023年1月13日 0時
