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転生少女B は 部屋 の 中 を 探索 した ! ▼ ページ9

*彩香side*



『あ…れ…ここドコ

…!そうだ、私…カメと一緒に雷に打たれて…!』

『ん?あ!もう起きたのか?調度よかった、もう1人の女の子運ぶの手伝ってくんないっ?』

『』





高尾は彩香の安全状態を確認すると、Aの看病をするべく寝室へ向かった。

一人、取り残された彩香は高尾の私室でぽつんと座っている。

今も尚、心臓はバクバク叫んでいる。顔に血が集まって、赤く、熱い。

だって、そんな、あの、あの高尾が、大好きな高尾が。

「…………。」

とにかく一度落ち着こうと深呼吸。胸に手を当てて、喚き叫ぶ鼓動を抑えつける。

キョロキョロと周りを見渡すと、そこはあからさまに"男の子の部屋"だった。

黒の長テーブルに青のベッド、勉強机の上にはバスケ関連のグッズが様々。

本棚には新品の教科書。内容からして中学生の物だろうか…その隣には少年漫画も置いてある。

「あれ。」

部屋の中に違和感があると思えば、それは隅に置かれた自転車だった。

ベースカラーはピンク。今まで何度も使っていたのかパーツが凹んでいたり汚れが目立つ。

籠の中には可愛らしいバッグ。

何処かで見覚えがあると思えば、自転車とバッグはAの物だった。

「!」

慌てて籠の中のバッグを取り出し中身を漁る。

色鉛筆、空の水筒、タオルにハンカチ、それからお菓子の包み紙に、折り畳み傘。弁当と生理用品、高校の体操服に小物ポーチ

「っこれだ!」

そして奥底に沈んでいたAの携帯を握ると、急いで待受画面を開いた。

しかし何度電源ボタンを長押ししても起動する事はなかった。

(なんで…?)

日付と現在地を調べたかったが、動かなければ何の意味もない。ただのオモチャだ。

溜め息を吐いた所で、私室の扉がガチャリと開き奥から一人の少女が入ってきた。



「っ!!!!?」



そこで彩香は目を見開く。Aも吃驚したのか、少し肩がピクリと上がった。

部屋に入ってきた少女は背が低く、幼い容姿だった。

艶々した黒髪のボブと同じく大きな黒い瞳。輪郭はシュッと引き締まっていて小顔に見える。

黒髪とは対称的な雪の様に白い肌と、そこに血の気が差してほんのり赤くなった頬。

現実世界の彼女とは似てもつかないが、着ている制服を見て恐る恐る話し掛ける。

「カメ?」「おーちゃん?」

タイミングはバッチリだった。

台詞が被った時点で互いに認識出来て、立ち尽くしていたAは嬉しさのあまり彩香に抱きついた。

「よかった!よかった!おーちゃんがいて、本当によかった…!」

転生少女B は 転生少女A と 共に 確信 した ! ▼→←転生少女 は 高尾 に 触れた ! ▼


ラッキーカラー

あずきいろ


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設定タグ:黒子のバスケ , キセキの世代 , トリップ   
作品ジャンル:アニメ
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KAME(プロフ) - マカロンさん» ありきたりな少女達を主人公にしたいと願っていたので、コメントとっても嬉しいですー!個性的な夢主も大好物ですが、平凡で極々普通な夢主も大好きなので、こういうキャラクター作るの止められないんですよね笑 (2019年8月8日 0時) (レス) id: fdbbe5c8da (このIDを非表示/違反報告)
KAME(プロフ) - イチゴさん» 2周目!やりますねぇ!ですがこの小説かなり長いですよ!?周回するにはしんどい量だと思いますが、作者は嬉しいので決して止めません(おい)現在も転生少女、占ツクとpixivで更新中ですので興味があれば是非また読みに来て下さいね! (2019年8月8日 0時) (レス) id: fdbbe5c8da (このIDを非表示/違反報告)
KAME(プロフ) - めりーさん» 苗字同じなんですか!?それは凄い!ですがそういう情報は悪い人に目をつけられやすいのでご注意を!夢主ふたりとも、どこにでもいる平凡な少女になるように心掛けております。読者の皆様が強く共感出来るような子を、転生させてあげたかったので、このコメントは嬉しい (2019年8月8日 0時) (レス) id: fdbbe5c8da (このIDを非表示/違反報告)
KAME(プロフ) - ラフィーナさん» お久し振りです!そうですよねー!何年経っても黒バスの夢を見ると心地良い寝起きから最高の一日を過ごせます。特に推しが出た日なんて、嫌な事があっても推しパワーでぶっ飛んじゃいますよね。本当にこういう時オタクになって良かったと思います笑 (2019年8月8日 0時) (レス) id: fdbbe5c8da (このIDを非表示/違反報告)
KAME(プロフ) - 忌惡璃さん» お久し振りです!わー過去作まで読んでて下さりこちらは感無量です・・・夢主達の過去設定を練るのは楽しいですが、同時に暗い過去を背負わせる事に負い目も感じています。私は一体何様なんだ・・・と穴に入りたくなる時もありますね笑 (2019年8月8日 0時) (レス) id: fdbbe5c8da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KAME | 作成日時:2014年5月23日 18時

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