転生少女 は 高尾 の 謎 を 知った ! ▼ ページ11
リビングに集まったAの隣で彩香は高尾にこう説明した。
"私達は学校から帰っている途中で何者かに誘拐された"
"犯人の顔は意識を失っていたせいで確認出来なかった"
"それでも、意識喪失する前に誘拐の犯人だと思われる人物から「警察には言うな」と脅された事はあやふやに覚えてる"
"だから私達は此処が何処か解らないし、家族の場所も把握出来てないし、出来ない"
都合の良い話ばかりだったが、それでもAと彩香が置かれている状況には代わりない。
だから耳を傾けて聞いてくれた高尾は二人の余りの可哀想な状態にごめんと謝った。
本当に、この頃から高尾は人に気を利かせる事が出来るんだなとAは思った。
高尾は彩香の話に納得し、なんと犯人が解るまで同居してもいいと許可を貰った。
嘘の話を持ち掛けた彩香はとても罪悪感で一杯になった様な表情をしたが
高尾はそんな彩香にも配慮してニコリと笑いかけ「大丈夫」とあやした。
そこで一つ、疑問を持ったAが高尾に問い掛ける。
「高尾くん、家族の方は?」
Aの質問に高尾は何故か悲しみの表情を作った。
高尾に両親と妹の存在があると知っていた彩香とAは首を傾ける。
しかし次に返ってきた高尾の返事は二人の目を大きくさせた。
「俺…親も兄弟もいないんだ。」
どういう事だ?
黒バスにとてもハマっていた二人は公式の小説やらプロフィールやらを読んでいた。
だから高尾にはカチューシャをくれた「妹ちゃん」がいると判断していたし
少なくとも高尾が家族問題で悩ませられる様な事は無いと思っていたのに。
「ご…ごめん。」
「いいんだ。俺はお爺ちゃんとお婆ちゃんからの仕送りで何とか生活してる。今度から中学生になるから特別許可取ってアルバイトも始めるつもり。」
「アルバイト…」
現実味を帯びた単語。
家族がいない、という又も謎な事実を知った彩香は不思議そうに表情を歪めた。
何もかもが不思議で謎に包まれていたままだったが
何とか生活出来る場所を確保出来た二人は
これから色々と探索する事を決めた。
トリップライフ、ついにスタート。
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KAME(プロフ) - マカロンさん» ありきたりな少女達を主人公にしたいと願っていたので、コメントとっても嬉しいですー!個性的な夢主も大好物ですが、平凡で極々普通な夢主も大好きなので、こういうキャラクター作るの止められないんですよね笑 (2019年8月8日 0時) (レス) id: fdbbe5c8da (このIDを非表示/違反報告)
KAME(プロフ) - イチゴさん» 2周目!やりますねぇ!ですがこの小説かなり長いですよ!?周回するにはしんどい量だと思いますが、作者は嬉しいので決して止めません(おい)現在も転生少女、占ツクとpixivで更新中ですので興味があれば是非また読みに来て下さいね! (2019年8月8日 0時) (レス) id: fdbbe5c8da (このIDを非表示/違反報告)
KAME(プロフ) - めりーさん» 苗字同じなんですか!?それは凄い!ですがそういう情報は悪い人に目をつけられやすいのでご注意を!夢主ふたりとも、どこにでもいる平凡な少女になるように心掛けております。読者の皆様が強く共感出来るような子を、転生させてあげたかったので、このコメントは嬉しい (2019年8月8日 0時) (レス) id: fdbbe5c8da (このIDを非表示/違反報告)
KAME(プロフ) - ラフィーナさん» お久し振りです!そうですよねー!何年経っても黒バスの夢を見ると心地良い寝起きから最高の一日を過ごせます。特に推しが出た日なんて、嫌な事があっても推しパワーでぶっ飛んじゃいますよね。本当にこういう時オタクになって良かったと思います笑 (2019年8月8日 0時) (レス) id: fdbbe5c8da (このIDを非表示/違反報告)
KAME(プロフ) - 忌惡璃さん» お久し振りです!わー過去作まで読んでて下さりこちらは感無量です・・・夢主達の過去設定を練るのは楽しいですが、同時に暗い過去を背負わせる事に負い目も感じています。私は一体何様なんだ・・・と穴に入りたくなる時もありますね笑 (2019年8月8日 0時) (レス) id: fdbbe5c8da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KAME | 作成日時:2014年5月23日 18時