開始9秒 ページ11
薬研side
「ったく！
何なの！
あの見習い！！」
大将は愚痴を溢しながら歩いて行く。
「あんなの乗っ取られない内に早めに殺すべきよ
此処は私の本丸よ
あんな下っぱに取られてたまるか」
そう言って大将は黒い笑みを浮かべた。
自分が乗っ取ったくせに
本来は別の人間がこの本丸の大将だった。
だが、今の大将が見習いとしてやって来てから何もかも変わった。
自分の手をカッターで切り、喚いて、濡れ衣を着せ、見事に追い出した。
結局、大将は自分がした事が本当に起こりそうで怖いから見習いを追い出す訳だ。
くだらねぇ
そんな事を考えながら、戻ろうとすると……
一「薬研」
背後から聞きなれた声がし、いきおい良く振り向いた。
薬「いち兄！？」
一「あぁ
久し振りだな」
そこにはずっと何日も顔を見ていない、いち兄の姿が
薬「なっ！
おい、勝手に消えて大丈夫なのか！？」
一「あぁ
今は鶴丸殿が主殿の相手をしているからその隙にと」
薬「！？
鶴丸の旦那は気づいてたのか……」
俺はホッと息をついたがハッキリ言って心配でしかなかった。
いち兄の体は前より随分とやつれていた。
きっと毎晩夜伽に使われているのだろう
俺は奥歯を噛み締め、拳を強く握りしめた。
薬「いち兄、すまん
俺が無力なばかりか兄弟達は……
もう……」
この前、俺以外の兄弟達は全員折られた。
大将は最後に残った俺を見て、嘲笑った。
次は俺の番だと
いち兄の顔が見れず、ただうつ向いていると……
一「薬研」
いち兄は俺の頭を優しく撫でた。
薬「いち兄……？」
顔を上げると、いち兄はいつもの様に笑っていた。
一「薬研は無力なんかじゃないよ
弟達が折られたのは残念だが私は1人でも弟が残ってくれたのが何より嬉しい」
薬「！！
だが……
俺は守れなかった……
俺ももうすぐ折れるだろうし……
もう……駄目なんだよ……」
一「駄目じゃないよ」
いち兄は俺の肩に手を置き、真っ直ぐ俺を見つめた。
一「今日、見習いが来ただろう？
あの見習いを利用……と言ったら言い方が悪いがあの見習いはきっとこの本丸を変えてくれる」
薬「あの見習いがか？」
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ゆきな(プロフ) - セノビ○ク笑 (2019年11月20日 0時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
Ｔ．Ｈ - ヤバいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ！！ すみません！ 何故か同じ文を２回書いてたあぁぁぁぁぁぁぁ！ すみません、すみません！！ しばらく書き直せません！！ すみませんでしたあぁぁぁぁぁぁぁ！！ (2019年8月31日 22時) (携帯から) (レス) id: d29be5eacf (このIDを非表示/違反報告)
MANAKA(プロフ) - やっぱ、T.Hはすげぇな！語彙力の塊！流石だわー！wwwこれも殿堂入りしそうだよ……www (2019年8月26日 23時) (レス) id: ccc6678f52 (このIDを非表示/違反報告)
Ｔ．Ｈ - 見つけたのか！ ヤベェ！ 周りの５人は薬研ｓｉｄｅの時、詳しく書くぜ！！ (2019年8月26日 22時) (携帯から) (レス) id: d29be5eacf (このIDを非表示/違反報告)
絵里奈(プロフ) - 見つけた！やっぱ夢主ちゃん好きだー！見習いの側にいた5人って誰だろう…？気になる！頑張れ〜応援してるよＴ．Ｈさん！ (2019年8月26日 22時) (レス) id: 960d967039 (このIDを非表示/違反報告)
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