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「ちょっと二人とも！」
サクサクと早足で歩く二人の後を必死に
追いかける。
てか速すぎ！ここに来る時はもう少しゆっくり
歩いてたじゃん！
そこまで運動も得意な方じゃ無いから、もう、息が
「わっ！」
足がもつれて思いっきり転んだ。
顔と膝を地面に打ちつけた。
いたい…
ゆっくり立ち上がろうとしたら、ふわっと身体が
宙に浮いた。そのまますっぽりと翔が抱えてくれていた。
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翔「ごめん。つい動揺しちゃって」
「あ、いや。いいんだけど」
翔「とりあえずさっきのトウリさんの話は雅紀が元気になってから詳しく話すから」
「いや、その」
翔「あ！Aちゃん！さっき転んでたでしょ。血は出てない？消毒しないと菌が…」
「それはいいから早く下ろして!!!」
さっきからずっと、翔にお姫様抱っこをされたまま
風のような早さで二人は竹林を駆け抜ける。
たださ、めちゃくちゃ見られてるんだよね！
そりゃそうだよね！こんな速さで走ってるの見たら誰でも気になるよね！
ついでに私がお姫様抱っこされてるのも見られてるんだよね！恥ずかしい!!!
それなのに翔は下ろしてくれない。
和「さっきも言ったでしょ？相葉さんの傷をさっさと治したいんですよこっちは。大人しく家に着くまでそのままね」
「せめて人間の世界に入ったら下ろして…
学校の誰かに見られたら恥ずかしい！」
翔「見られたら教えてよ。その人も力強いから守んなきゃ」
フハハと笑う翔も、ニヤニヤしてるカズも
帰って雅紀が元気になったら「二人がいじめた！」って言って怒ってもらおう。
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それから、雅紀と二人でトウリさんに
「お薬、ありがとうございました」ってお礼をしに行こう。
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作者名：じぇりー x他1人 | 作成日時：2015年3月6日 15時
