動き出した黒【名探偵コナン】 (ページ49)

今日:23 hit、昨日:8 hit、合計:102,976 hit

呪われたページ49

｢しかし見舞い客を毒殺とはな｣

｢正直呪われてますよ｡この病院...前にも色々あったみたいだし｣

｢色々?｣

｢アナウンサーの水無怜奈が入院してたって噂になったり,ケガ人が押し寄せてパニックになったり...爆弾騒ぎもあったとか｣

『へぇ』

先生も看護師さんも大変だね

｢た,高木刑事もう警視庁に帰んなきゃ行けないんじゃない?｣

｢ヤバ!こんな所で油売ってる場合じゃなかった...｣

｢じゃあ楠田陸道って男の事とか知りませんよね?｣

｢楠田陸道?....ああ!!そういえばその爆弾騒ぎの何日か前にその近くで破損車両が見つかって...その車の持ち主が楠田陸道って男でしたよ!｣

なんでそんな男の事を知りたがる?
何かあるのか?

｢謎の多い事件でね､その破損車両の車内に大量の血が飛び散っていて...1mmに満たない血痕もあって...鑑識さんがいうには...｣

拳銃...楠田陸道という男の血か

｢...｣

『コナンくんどうかした?』

｢う,ううん!なんでも!!｣

__________
_______

『行くなんて言ってませんよ』

｢もう決まったことだから｣

『そっちが勝手に決めたんでしょうが!』

現場行く前に食事行くって話したのすっかり忘れてた..いや､行かないからね?
普段から探りの目で見てくる人なんかと行かないからね??

『行くとこあるので』

｢なら僕も行くよ｣

『辞めてください｡またストーカーするんですか?』

｢君が色々隠すから｣

『誰にでも隠し事くらいあるでしょ...?ってかあなたの方が隠し事絶対多いでしょ』

このやり取り長くするのも危険だな...あぁ､早くバス来ないかなぁ～

｢......君は僕が嫌いかい?｣

『どちらでもないです｡』

｢僕は好きなんだけどな｣

ゆっくり手を伸ばしてくるの辞めて貰えません?何度触らないでと言ったらいいのか....言っても辞めないか

『ハニートラップする人は嫌いです｡』

｢残念｣

ようやくバスが到着し､乗り込んだ｡安室さんは車だから乗ってこない__よし､今日は逃げられる

｢またポアロでね｡....待ってるから｣

扉が閉まる前にそう言われた｡付けてたブローチを握りしめながら外を眺める｡
逃げられたのに逃げられてない気分が家に着くまで消えなかった｡