酷いのはどちらも ページ48
スリ替えは須東さんたちが自分の携帯に夢中になっている時
自分のカップに入ったバタフライピーにレモンを浮かばせて赤くし、須東さんのカップを押し出すように置く
自分のカップをとると見せかけて須東さんのカップを取り、そのカップのレモンを取り除いて重曹を入れて青色に戻した。
「携帯の写真に気をとられている須東さんに毒付きのカップを左手で取らせることが出来るという算段です。
どこか間違ってましたか?」
別府「あんた見ていたような事を言ってるけど...どこにそんな証拠が」
いつの間にか高坂さんの所にコナンくんがいた。高坂さんの左手を握って覗き込む
「あれれ?おばさんの左手の親指...赤くなってるよ?ケガでもしたの?」
高坂「あ、いやこれは...」
「犯人には現場から消し去らなければならない物がもう1つあったんです。それは須東さんのカップに付いた口紅
入院患者のカップに口紅が付いていたら不自然ですから...それを咄嗟に指でぬぐって消したんでしょうけど、口紅というのは石鹸とかを使わないと中々おちない」
須東さんの口紅と高坂さんの指についているのが一致するのと須東さんのカップを調べれば重曹が発見されて証拠になる
「んじゃその重曹をどうやって入れたんだ?」
「テーブルにあった角砂糖に重曹をまぶして容器の底に隠したんでしょう...ハーブティーに砂糖を入れても怪しまれませんので」
高坂さんの動機は須東さんの息子がインフルエンザにかかって自分と自分の息子にうつり、受験に失敗した事と...当時、自分は妊娠していてノイローゼになり流産
初めは運がなかったなどと思っていたが、後日訪ねてきた須東さんの息子が謝りに来て
“最後の追い込みなんだから勉強しに行ってきなさい!それでライバルが1人でも減るんなら超ラッキーじゃない”
八方「酷い...」
別府「でも伶菜ならありうるわね...」
高坂「酷いのは私も同じですよ...あなた達に疑わせて罪を逃れようとしてたんですから。
でも残念です...バタフライピーは解毒作用もあるからえらんだんですよ。
もしかしたら私の中で燻るどす黒い殺意を犯行前に浄化してくれるかもしれないと思って...」
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作者名:地炎 美羅 | 作成日時:2020年8月16日 13時