六人の少年少女達。 ページ46
side無し
『むー……!』
一旦金髪少年の後ろから離れ、桃眼の少女と蝶の少女の元へ向かう鏡花。
つまるところ女性陣である。
?「鏡花さん!」
駆け寄ってきた鏡花をギュウ!と抱き締める桃眼の少女。
どうやら彼女も含めて全員、鏡花の事を知っているようだ。
どこか懐かしい感覚に、問答無用でぎゅうぎゅうと抱き締め返す鏡花。
どこかしらミシミシ言ってるのは気のせいでは無い。
?「き、鏡花さ……抱き締められるのは嬉しいんですけど肋骨があいたたたたた((」
?「…夜……鏡花さん、それだと"禰豆子"の肋骨が砕ける」
『む!』
素直にパッと手を離し、禰豆子と呼ばれた少女は若干痛そうに腹辺りを摩りながらも優しく鏡花の頭を撫でた。
因みに蝶の少女もどこか撫でたげに手を彷徨わせていたが、禰豆子に促され恐る恐るながらもしっかりと撫でていた。
最早完全に女の園である。
完全に自分の世界を展開させる少女達に金髪少年は眩しげに目を擦った。
モヒカンの少年はそんな彼の背中をポンポンと叩いた。
しかし、完全に除外されてるユウはそりゃもうブッチブチに切れた。
放送禁止レベルの誹謗中傷をぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃと。
「鏡花さんを返して」「誘拐犯」…等と。
禰「…カナヲちゃん、どうする?」
カ「……決まってる、鏡花さんを彼女に渡す訳にはいかない」
カナヲと呼ばれた少女は、そう静かに凄んで目を細めた。
ユ「ッ離してよ!」
バッ、とかなり強引に掴まれた腕を振り払うユウ。
対する赫灼の少年の瞳は酷く冷たい。
「鏡花さん!」と手を伸ばすユウを中性的な少年とモヒカンの少年が両方の腕を掴んで羽交い締めにする。
ユ「鏡花さん、鏡花さん……!!」
?「行かす訳ねぇだろ」
?「子分は俺達のもんだ!お前には渡さねぇ!!」
凄む二人。
ユ「でも、鏡花さんは私の……!!」
尚も往生際が悪く食い下がるユウに、別の方向から鋭い声が降りかかる。
カ「いいや違うね、鏡花はこいつらのもんさ。
ケホ、」
腹辺りを抑え、カエデが咳き込みながら現れた。
顔は青白いが、その闘気は少しも揺らいではいない。
目覚めて直通で駆け付けたのだろう、その口元にはまだ血の跡が残っている。
カ「わざわざ人の通らない廊下を使うなんてやってくれたもんだ。
それに今は昼休憩中……随分考えたもんだね。
まぁ……それもこれで終わりさ。
だって……」
リ「儂らが来たからな!!」
リリア達一向が、鏡花を守るようにして現れたのであった。
266人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルカ(プロフ) - ありがとうございます!えーと、そこのセリフは保健医のカエデさんの物ですね!分かりにくくてすいません……。努力します! (2021年1月20日 23時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - (三個纏めて返信させていただきます)コメントありがとうございます!監督生に対するヘイトが着々と溜まっていく……。続編もお楽しみに! (2021年1月20日 23時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - 続編気になる!!!!あとマジカヨと喋ってるカの人って誰ですかね?理解力なくてすみません! (2021年1月20日 21時) (レス) id: aa5c7547c4 (このIDを非表示/違反報告)
あなた - 続編下書き中?!?!楽しみすぎて夜しか寝れない() (2021年1月20日 17時) (レス) id: 4a8e7e8068 (このIDを非表示/違反報告)
りあてゃん@ゆりにゃ様 - 太陽一生呪うって決めました() (2021年1月20日 13時) (レス) id: 081598112e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ルカ | 作成日時:2021年1月4日 22時