新たな救世主達。 ページ45
side無し
ユ「だ、誰……ッ?!」
?「俺は貴方に何をやってると、聞いてるんです。
今、この人を太陽の下に連れ出そうとしましたね?」
腕を掴んだその人物は、RSAの制服を着た少年だった。
優しげな顔立ちをしているが、しかし顔にはどこか影がかかっている。
だが、鏡花には要らん気遣いをする癖に底抜けに鈍いユウはそれすら気付かない。
ユ「えぇそうよ!だって太陽を浴びないと病気になっちゃうもの!」
?「……そうですか」
ユ「とりあえず腕を離して───え、抜けない?!」
ぐ、ぐと掴まれた腕を抜こうとするが抜くどころかピクリとも動かない。
まるで重石で固定されているようだ。
どんどん焦っていくユウ。
そのせいか少年の方に意識をやりすぎ──未だ握っていた鏡花の小さな手がすっぽ抜けた。
ユ「あ……ッ!鏡花さん!!」
ユウの悲痛な悲鳴が響く。
しかし、それをものともせず───慌てたように駆け寄って来た【金髪金目の困り眉の少年】の胸元へと縋り付いた。
?「フェッッッッッ?!←
いやあの確かに駆け寄りはしたけどそんな初っ端からハグされるとは思ってなかったというかなんというかいい匂いがするありがとうございます((」
ここまでノンブレスである。
わたわたしつつも、的確に鏡花を後ろへ隠している。
そんな少年を、ユウがギロッと濁った瞳で睨む。
ユ「鏡花さんを返して!!」
?「……返す?返すも何も……元々テメェのもんじゃねぇだろうが」
今度は三人目の少年が現れた。
【顔中に傷が刻まれた、特徴的な髪型を持つ少年】だった。
どこか見覚えがあるらしい鏡花はぱちぱちと目を瞬かせた。
というか現れた少年全員に見覚えがあるらしい、視線を忙しくあっちこっちへと動かしている。
?「子分に手を出す奴は俺が許さねぇ!!」
次いで四人目の少年がユウを睨み付けながら現れた。
【まるで少女のような中性的な顔立ち】をしているが、身体はムッキムキだし声も太い。
今にもユウを殴り飛ばそうと臨戦態勢を取っている。
?「親分、暴力はダメ!!」
次に、【桃色の瞳を持つ前髪に同色のリボンを付けた少女】が現れた。
鏡花の咥えている竹筒に見覚えがあるらしく、どこか複雑そうな表情を浮かべている。
どこか最初の少年に顔立ちが似ているのはきっと気のせいでは無い。
?「……この子の言う通り、暴力はいけない。
こっちが加害者になる」
そして───最後に、【蝶の髪飾りを付けた少女】が中性的な少年の握り締めた拳を降ろしながら現れた。
無表情だが、確かに殺気をユウに向けて放っていた。
全員が全員、RSAの制服を着ていた。
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ルカ(プロフ) - ありがとうございます!えーと、そこのセリフは保健医のカエデさんの物ですね!分かりにくくてすいません……。努力します! (2021年1月20日 23時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - (三個纏めて返信させていただきます)コメントありがとうございます!監督生に対するヘイトが着々と溜まっていく……。続編もお楽しみに! (2021年1月20日 23時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - 続編気になる!!!!あとマジカヨと喋ってるカの人って誰ですかね?理解力なくてすみません! (2021年1月20日 21時) (レス) id: aa5c7547c4 (このIDを非表示/違反報告)
あなた - 続編下書き中?!?!楽しみすぎて夜しか寝れない() (2021年1月20日 17時) (レス) id: 4a8e7e8068 (このIDを非表示/違反報告)
りあてゃん@ゆりにゃ様 - 太陽一生呪うって決めました() (2021年1月20日 13時) (レス) id: 081598112e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルカ | 作成日時:2021年1月4日 22時