リンチ。 ページ38
夢主side
『ッ、何故ここに……!!』
グ「何故かって?そりゃあ……お前に復讐する為に決まってんだろうがァ!!」
『ッ…?!』
ギャハハハハハ、と下卑た笑いを浮かべるグリード。
引っ掻きでもしたのか、私と同じように首に包帯が巻かれている。
唾を吐き散らしながら取り巻き達と高笑いするグリードの目は、到底普通では無かった。
曰く、私に思いを寄せていたグリードは私に付き纏うユウを消そうと異界から鬼を召喚したらしい。
鬼を召喚したのは全くの偶然で、俺は悪くない、恋心を踏みにじったお前が悪いと言い切るグリードに、まるで熱湯を吹っかけられたように頭が熱くなった。
暴走の前触れだ。
落ち着け、心を乱すな。
好き勝手喚くグリードを右から左へ受け流し、静かな怒りを讃えた瞳でグリードを睨み付けた。
グ「ッ、なんだその目はァ!!」
『うッ』
ガンッ、と顎を蹴り上げられる。
口内を満たす血の味に、ゲホゲホと咳き込んだ。
無理な体勢で蹴られたせいで、頭がクラクラする。
……しかし、皮肉な話だが明確な痛みにより思考がだんだんとクリアになってきた。
尚も動じない私にイラついたのか、更に多くの取り巻きが現れる。
私が保健室で療養していた時、リリアから聞いた。
グリードの家はカリム以上とはいかないが結構な富豪で、様々な不祥事も全て金で揉み消して来たのだという。
だからか、と朦朧とする頭で思った。
そこからはもう、一方なリンチだった。
殴られ蹴られ、時には踏まれ。
でも抵抗はしなかった。
縛られている事もあるが、それ以上に……抵抗する気が起きなかったのだ。
身体は確かに悲鳴をあげていて、痛い筈なのに。
……慣れて、しまったのだろうか。
理不尽な暴力を奮われる事に、口汚く罵られる事に。
幼少期の価値観は、そう簡単に治るものでは無い。
グ「チッ、殴っても蹴っても呻き声一つあげねぇ……」
モブ1「……あぁ、そうだ。
こいつ犯してみたら反応するんじゃね?」
モブ2「マジかよww!こいつ男だろ?」
────────は、?
予想外の言葉に困惑が抑え切れない。
けれども、取り巻き達皆下卑た笑いを浮かべている。
ドス、とこの中で一際大きいグリードに馬乗りにされる。
初めて感じた明確な恐怖感に、ぞわりと背中が震えた。
『や、め』
グ「黙っとけ」
『ん、グ……!』
ガッ、と乱暴に口を塞がれた。
ブチブチブチ、と制服のボタンが引きちぎられる。
そして露わになったのは──サラシを巻いた、私の胸部。
グ「お?wマジかよこいつ女か!!」
モブ3「しかも結構スタイルがいい…」
────やめろ。
貞操。(直接的な描写は無いが、未遂の為閲覧注意)→←作者の部屋(スルーok)(徹〇の部屋ではない)
233人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルカ(プロフ) - 結色緋月@ラムネちゃんセコムさん» 許可ありがとうございます! (2021年1月6日 12時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
結色緋月@ラムネちゃんセコム(プロフ) - 遅くなりました...!素敵と言って貰えて嬉しいです( ´艸`)イラスト載せて全然大丈夫です!これからも頑張ってください!応援してます(*´∀`) (2021年1月6日 11時) (レス) id: 1c54a3263e (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 結色緋月@ラムネちゃんセコムさん» 凄い素敵です……!!ありがとうございます、めちゃくちゃ嬉しいです!!(*´ω`*)それで一つ質問何ですが、イラスト紹介の際乗せても大丈夫ですかね…? (2021年1月6日 8時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
結色緋月@ラムネちゃんセコム(プロフ) - ルカさん» https://drive.google.com/file/d/1MesneprGFg0OXTbRrHQrkmoDjke1r5MZ/view?usp=drivesdk 描けました...!Googleドライブに入るので多分ダウンロードも出来ると思います!小6クオリティなのでめちゃ下手ですがお許しください<(_ _)>〈 ゴン!〕 (2021年1月4日 15時) (レス) id: 1c54a3263e (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 結色緋月@ラムネちゃんセコムさん» ィェ((・ω・*≡*・ω・))ィェ (2021年1月4日 13時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ルカ | 作成日時:2020年12月20日 16時