第参話「美味」 ページ5
？side
さっきから漂ってくる美味しそうな匂いを辿っていくと、路地裏に一人の青年とあの馱狼がいた。
驚きました…まさか、"あの方"と馱狼がいるとは…。
馱狼の方は、満身創痍の様ですね……正直、放っておきたいところですが折角の美味しそうな霊気を逃すのもイヤなので助けるとしましょうか…。
周囲に横取りしようとする不届き者の妖怪が入って来ない様に式神を配置させて、改めて夏樹さんに話しかけてみたら私の事は案の定覚えていないようでした。
まぁ、その方がこちらからしたら好都合ですけどね…、無駄に警戒されないで済むし。
とりあえず馱狼を妖術で止血させて夏樹さんに転送の話を持ちかけてみたら、以外とあっさり霊気をくれる様でした。
警戒心という物が無いのでしょうかこの人には…。
？「では…いただきます♪」
夏樹さんがこちらの方を向いたと同時に、急接近して口の中に私の舌をねじ込みました。
『ん？！ん、んぅ…！！』
抵抗しようとしてたみたいですけど、私がガッチリ抱き着いてるのでそれも無意味に終わった様でした。
夏樹さんの口内をひとしきり舐め回した後、お待ちかねのお食事タイムに入ります。
窒息しないギリギリまで舌を入れて、溢れ出てくる濃厚な霊気を体に取り込んでいく。舌を入れたところを押して刺激して、もっともっととおかわりを催促する様に。
『んっ…！//』
辛うじて出した様な喘ぎ声が耳に残ったけど、耳障りな声では無く寧ろ私の支配欲を刺激させる甘い声だった。
吸っても吸っても、溢れ出てくる霊気は止まる気配は無くて寧ろどんどんと霊気の濃厚さは増していた。
あぁ、美味しい…！やっぱり、クセになりますね夏樹さんの霊気のお味は…。
こんなところ馱狼に見られたら間違いなくぬっ殺されるでしょうが、今は気絶してるので好都合です。
というか、前世より増してませんか…？夏樹さんの霊気の蓄積量…。ま、お食事タイムをより長く楽しめるのでそれはそれで良いんですがね…♡
あまりに美味過ぎて狐の尻尾と耳が出てしまいましたけど、そんなの気にせずに私は霊気を食べ続けた。
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ジジ - 絵書いてみてもよろしいでしょうか？ (2020年7月25日 17時) (
レス) id: 06e1334f71 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです(*´ω｀*) (2019年1月5日 10時) (レス) id: 03f53390f0 (このIDを非表示/違反報告)
ヘタレシャイニング - この作品…最っ高…！！ (2019年1月5日 4時) (レス) id: 529cfe3136 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - ありがとうございます！修正しておきます！ (2019年1月4日 13時) (レス) id: 03f53390f0 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 初コメ失礼します！すっごく面白かったです！続き、楽しみにしております！ 拾壱話のところ、名前変換されてませんよー！ (2019年1月4日 13時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2018年12月26日 19時
