あの事件※会話文多めです ページ10
桃太郎side
白「彼岸ちゃんはさ、アイツと同じで死んだ時に他の魂が身体の中に入り込んだのは知ってるでしょ?」
桃「あぁ……はい。
その話は前に……確か、お兄さんの鬼灯様と同じように鬼火が入ったんでしたっけ?」
白「うん、そう。
本当なら普通の死者としてこっちに来る筈だったんだけど……鬼火が入った結果、彼女は鬼として生まれ?変わった。
そこまではアイツと一緒何だけど……彼岸ちゃん、鬼火の他に狐火も入ってるんだよ」
桃「狐火……?あぁ!そういえば前聞きました!鬼火の他に狐火が入っていて、僅かだけど妖術が使える、って…」
それで彼岸さんがよく閻魔大王のお尻燃やしてたなぁ……。
というか閻魔大王が痔になったのってもしかしてそれが原因で……いや、考えないようにしとこう。
白「そうそ。
──単刀直入に言うよ、桃タローくん。
彼岸ちゃんは、自分の力を抑え切れなくなって暴走した。
それも、アイツを傷付けられた怒りで」
桃「鬼灯様を……?」
確かに、怒りは身体を突き動かす強い原動力になる。
だけど、彼岸さんに限ってそんな……。
白「当時はアイツや彼岸ちゃんみたいな力の強い存在は尊敬より前に恐れの対象でね。
それに、彼岸ちゃんは狐火が入り込んだ身、前例が無かった。
…………二人は特に何もしてないのに、アイツは無実の罪で投獄された」
桃「そんな……っ」
そんな理不尽な理由で……本当に二人は何もしていないのに……。
白「…怖かったんだろうね、二人の力が。
だけど、それに異を唱えたのが彼岸ちゃんだ。
彼女はアイツが何の罪も犯していないのも見抜いてた。
周りに流されず、ただ愚直にアイツを信じたんだよ」
桃「…そう、何ですか……」
そんな事が……。
確かに、鬼灯様と彼岸さんは酷く仲睦まじい兄妹として桃源郷でも有名なコンビだ。
地獄の第一補佐官と、第二補佐官。
よく考えてみればとんでもないコンビだけども、それでも俺はあの二人が好きだ。
白「だけど、門番はそれを戯言として鼻で笑った。
そして挙句の果てにや、彼女をアイツの檻の前まで案内したかと思えば目の前でアイツに暴力を奮ってみせた。
……そこで、彼岸ちゃんの中で何かが切れたんだろうね。
門番二人を蹴り飛ばし、檻を噛み砕いた彼女はアイツを背負ってそこから逃げ出したんだ」
桃「……檻を?!」
幾ら大昔とはいえ、恐らく檻は鉄製。
それを噛み砕いた彼岸さんの咬合力って……。
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ハルサ(プロフ) - 碓氷時雨さん» (・ω・(ヾ)YES!(ストーブの前で書き書き) (2020年11月4日 21時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - うっす!(`・ω・´)ゝ(布団の中待機なう) (2020年11月4日 2時) (レス) id: 49e22a6e0b (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - 碓氷時雨さん» ありがとうございます!ですが最近冷え込んで来たので、暖めるのを忘れずに……!ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ (2020年11月3日 21時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - マジっすか!全裸待機してますね!)))) (2020年11月3日 19時) (レス) id: 49e22a6e0b (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - 碓氷時雨さん» ( °ω° ;)=( ;°ω° )イエイエイエ!!(高速首振り)全然大丈夫なんですが、なんかすいませんこちらこそ……とりあえず、近いうちに制作予定なのでよろしくお願いします(´・ω・`) (2020年11月3日 15時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハルサ | 作成日時:2020年10月18日 12時