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大切な者、守りたい者 ページ39

ルークside

ア「ッ、ハァッ?!アンタ一体この私にどの口聞いて……」


くしゃりと醜く皺が寄り、厚塗りし過ぎたらしいファンデーションにヒビが入る。


「……黙って」


不意に、静かな声がこの空間に落とされる。

一瞬、私でさえ誰がそんな事を言ったのか分からなかった。
しかし……それもすぐに分かった。
狩りの失敗を乗り越え、それなりに死線を潜ってきた私でも…………底冷えするようなアイスブルーの瞳がぼんやりと浮かび上がっていた。


ア「……は?え、エペ」


エ「……君は一体何がしたいの?ユウサンや彼岸サン……他の人にも沢山迷惑をかけて……僕、もう限界だよ。
確かに女の子は尊い存在で、守るべきものだと思っているよ。
……でも君は違う、僕らだって、君に意地悪をしたいわけじゃない。
…………でもさ君は、自分から尊厳を捨てたじゃん。

自分から放り出した癖に、都合が悪くなったら騒がないで。

……耳障りだよ」


その言葉に、プルプルと震え顔を真っ赤にするトリックスター。

嗚呼、酷く滑稽だ。

私は最期の間近、最後の力を振り絞って暴れる獣の姿がとても好きだけど……生憎彼女を見ていてもそういった感情は1mmたりとも湧かないね。

…………自分でも驚きだよ、友の幸せを奪おうとする輩に、これ程の怒りが湧くなんてね……。

じく、と胸の中にブロットのような黒い染みが溜まっていくのを感じる。

すぐさま気付いたらしいヴィルが目を見開き、怒鳴るように口を開いた。

ヴ「ちょ、ルーク!アンタまでオーバーブロットしたら……!」

ル「嗚呼、心配は無用さ毒の君(ロァ・ドゥ・ポイズン)
ただ…………目の前に丁度良い獲物を見つけたのでね」

ア「ヒ、ヒィッ……!」


嗚呼、この場に弓がないのが酷く惜しまれるよ……寸分たがわず眉間に叩き込めるというのに。
しかし、マジカルペンを構えようとした手は───意外な人物に止められてしまった。


ル「……どうして邪魔をするんだい?
───自室の君(ロァ・ディ・テションプ)

イ「……ッ、ルーク氏……今はそれどころでは無いと思うでござる。
アイ氏の事は、後でどうにでも出来る…………それより、今は彼岸氏の事では無いでござるか?」

ル「…………。
あぁ、そうだね!すまないね自室の君(ロァ・ディ・テションプ)
冷静になることが出来たよ、ありがとう」

パッと手を離し、カラリと笑う。


イ「は、はは……(嘘、ルーク氏の真顔初めて見た……確実にあれは、アイ氏の事を……うぅ、考えたくないでござる…)」

返せ→←狩人の怒り



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ハルサ(プロフ) - 碓氷時雨さん» (・ω・(ヾ)YES!(ストーブの前で書き書き) (2020年11月4日 21時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - うっす!(`・ω・´)ゝ(布団の中待機なう) (2020年11月4日 2時) (レス) id: 49e22a6e0b (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - 碓氷時雨さん» ありがとうございます!ですが最近冷え込んで来たので、暖めるのを忘れずに……!ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ (2020年11月3日 21時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - マジっすか!全裸待機してますね!)))) (2020年11月3日 19時) (レス) id: 49e22a6e0b (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - 碓氷時雨さん» ( °ω° ;)=( ;°ω° )イエイエイエ!!(高速首振り)全然大丈夫なんですが、なんかすいませんこちらこそ……とりあえず、近いうちに制作予定なのでよろしくお願いします(´・ω・`) (2020年11月3日 15時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルサ | 作成日時:2020年10月18日 12時

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