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狩人の怒り ページ38

ルークside

ふむ、ここは竜の君(ロァ・ドゥ・ドラゴン)の背中の上か……普段ならボーテ!なんて素晴らしい鱗だ!と小躍りするのだが……生憎今はそうもいかないようだね。

先程の揺れ、恐らくムシュー・彼岸花が彼に向けて術を打ったのだろう……。

今は地上に降りず、旋回しているようだが……幾ら彼とて、いつまで持つか。

今はムシュー・好奇心が彼女から引き剥がしたトリックスターを抱えているようだね……息はあるようだが、後一時間でも経てば手遅れになるだろう。
…狩人の勘が、こんな皮肉なところで役に立つなんて思いたくなかったよ……。


そうなる前に、どうにかして彼女のオーバーブロットを止めなければ!


ル「ヴィル、エペル君……大丈夫かい?」

ヴ「ンン、平気よ……ちょっとクラクラするけど…」

エ「うぅ……わんつか頭打ったが、平気だ……まだ動げる。
それよりルークサン、ユウサンは、平気が……?魔法直撃すて、血ダラダラ流れでだ……」

ル「ウィ、彼女は今あそこのムシュー・好奇心に保護されているが、あの出血量から見て……何も処置しなければ、後一時間程で手遅れになるだろう」

エ「そった……!何が手は無ぇのが……?!」

エペル君の瞳が、ゆるりと絶望に揺れる。
言ってる事はイマイチ分からないのだが、気にしない方が良いだろう。
そんな彼に対し、ヴィルがペシッと頭を軽く叩いた。

「アダッ」と小さく声が上がる。

ヴ「アンタね、さっきルークが言った事忘れたの?"何も処置しなければ"って、はっきり言ってたじゃない。
ほら、リリアを見てみなさい。
ゆっくりだけど、ユウに治癒魔法をかけてる」

エ「ほ、ホントだ……!」

途端にムシュー・姫林檎の緊迫した顔が、ホッと安堵した物に変わる。
ふむ、確か彼は二人とも仲が良かったね……仲睦まじいのは良い事だ、うんうん。


──しかし


ア「い、一時間後……?!なんでそんなに遅いのよ、早く死ねば良いのに…!!((ボソッ
……ンンッ、お願ぁい、リリア先輩♡ユウちゃんは私の親友なのぉ、私が抱き抱えても良いよね、ね?
だって私達、親友だもn」


エ「はや……っ!」

ル「…………。」


言い切らせる前に、彼女に伸ばしたトリックスターの手を掴む。
瞬時に距離を詰めた為、髪がふわりと揺れた。


ア「あれぇ、ルーク先輩?なんで邪魔するんですかぁ?」

ル「…………トリックスター」

ア「はぁい♡」







ル「…………先程君が彼女に言った化け物という言葉、そっくりそのまま返させて貰うよ。

…………生憎、私ももう君の事を人間として見たくない」

大切な者、守りたい者→←ひとまずの生存



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ハルサ(プロフ) - 碓氷時雨さん» (・ω・(ヾ)YES!(ストーブの前で書き書き) (2020年11月4日 21時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - うっす!(`・ω・´)ゝ(布団の中待機なう) (2020年11月4日 2時) (レス) id: 49e22a6e0b (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - 碓氷時雨さん» ありがとうございます!ですが最近冷え込んで来たので、暖めるのを忘れずに……!ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ (2020年11月3日 21時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - マジっすか!全裸待機してますね!)))) (2020年11月3日 19時) (レス) id: 49e22a6e0b (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - 碓氷時雨さん» ( °ω° ;)=( ;°ω° )イエイエイエ!!(高速首振り)全然大丈夫なんですが、なんかすいませんこちらこそ……とりあえず、近いうちに制作予定なのでよろしくお願いします(´・ω・`) (2020年11月3日 15時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルサ | 作成日時:2020年10月18日 12時

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