熱い雫 ページ33
フロイドside
フ「あーあ、つまんねーの……!」
ア「フロイド…?貴方何を言って」
フ「俺はっ、ミノカサゴちゃんと小エビちゃんにッ、早く謝りてーの!でもさ、二人がおやすみしねーもん!ほら、泣けよ!!」
喉が焼け付くようなメラメラとした火を、力任せに鎮火する。
だって、俺が泣いてんだからミノカサゴちゃんが辛くないわけ無いじゃん!!身体が痛くて痛くて、辛い筈なのに……そもそも、全面的に俺が悪い筈なのにミノカサゴちゃんが泣いてないのはおかしいじゃん!!
フ「陸の人間は、目ん玉から水を流して悲しい感情を押し流すってアズールが言ってたッ!勿論俺だって辛いよ!目ん玉から塩水が流れて、めちゃくちゃ気持ち悪い!!
でもさでもさ、一番辛いのはミノカサゴちゃんの筈じゃん!!
俺が言えた事じゃないけどさ、少しは泣かないとミノカサゴちゃんの大切な人が悲しむじゃん!
泣いたっていい、叫んだっていい、だって泣かなかったら、ミノカサゴちゃんの辛い感情はどこに行くんだよッ!!!」
最後は、ほとんどヤケだった。
だって、だってね、目の前がボヤけてなんも見えないんだ。
海水と同じなのに、何故だか酷く暖かいんだ。
ジ「フロイド!!」
フ「あ、やべ……!」
油断した……!
目の前に迫る炎。
海の中では到底お目にかかれないそれに、思わず本能的な恐怖で身体が固まってしまう。
ア「ウォーターショット!!」
けど、それを必死の形相でかき消したのはアズールだった。
凄い、アズールのあんな必死の形相久しぶりに見た……。
ア「フロイド!!」
パシッ、と軽めの力で頬を叩かれる。
思わずパチパチと瞳を瞬かせると、コロンと熱い雫が頬を伝った。
良く見ると、アズールの目元にも雫がうるうると貯まっていた。
ジェイドは平気そうだけど、若干目に膜が張ってるのは多分気のせいじゃない。
ア「貴方がそんなに泣いて、どうするんですか!このままじゃ、三人仲良く共倒れですよ!?」
頬を伝う感覚と、アズールの顔が面白くて思わずくふくふと笑ってしまう。
フ「ふっ、はは!アズールだって今にも零れ落ちそうじゃん!
人の事言えねー」
ア「黙らっしゃい!!とにかく止まっている暇はありませんよ!
……二人とも救って、そして謝るんでしょう?!」
フ「……!」
……そうだ、俺は二人に謝んなきゃなんない……散々酷い事言って、散々傷付けたから……。
アズールの言う通り!!今度は皆が痛がるギューっじゃなくて、二人纏めて優しくギューってしてあげるから!!
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ハルサ(プロフ) - 碓氷時雨さん» (・ω・(ヾ)YES!(ストーブの前で書き書き) (2020年11月4日 21時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - うっす!(`・ω・´)ゝ(布団の中待機なう) (2020年11月4日 2時) (レス) id: 49e22a6e0b (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - 碓氷時雨さん» ありがとうございます!ですが最近冷え込んで来たので、暖めるのを忘れずに……!ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ (2020年11月3日 21時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - マジっすか!全裸待機してますね!)))) (2020年11月3日 19時) (レス) id: 49e22a6e0b (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - 碓氷時雨さん» ( °ω° ;)=( ;°ω° )イエイエイエ!!(高速首振り)全然大丈夫なんですが、なんかすいませんこちらこそ……とりあえず、近いうちに制作予定なのでよろしくお願いします(´・ω・`) (2020年11月3日 15時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハルサ | 作成日時:2020年10月18日 12時