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認識の相違 ページ24

ユウside

その後は少しイデアさんと話し、治癒魔法を掛けて貰った。

だけど──これで終わりでは、無かったのだ。

ユ「……?」

チリッと、項が痺れるような不思議な感覚に顔を上げる。
思わず首筋を手で抑えると、目の前のオルト君が不思議そうに首を傾げる。
それが何とも可愛らしくて、彼のふわふわの頭をよしよしと撫でる。

お兄さんのイデアさんと同じで炎みたいな髪だけど、不思議と熱くは無かった。

因みに彼岸さんは立てる位には回復している。

イ「彼岸氏?まだ怪我が……」

ユ「彼岸さん?」

不意に、イデアさんに治癒魔法を掛けて貰っていた彼岸さんがトコトコと近寄ってくる。
そのまま、ずいっと肩に頭を置かれた。

ユ「え、わ?」

因みに倉庫の中で受けた傷はオルト君に治して貰っていた為、今はしゃがんでいる状態だ。
じ、と真っ黒な瞳に見つめられる。

ユ「……撫でろって事ですか?」

くふんと、返事代わりに鼻息が返ってくる。
どうやら私がオルト君を撫でているのを見て、羨ましくなったようだ。

ふ、と口元が綻ぶ。

片腕は首の下に、片腕は頭に乗せて──そのまま彼岸さんの頭をナデナデした。
ぶんぶんと、嬉しそうに尻尾が振られている。
う〜ん、もふもふ……。


.
·
·

────刹那──満足気に目を細めていた彼岸さんの顔面に、炎が直撃した。




ユ「…………は、?」


『グルッ、ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ!!!!』

オ「ユウさん!」

顔のすぐ横で灯る熱源。
空を見上げ咆哮を上げる彼岸さん。
一瞬思考が停止し──オルト君に後ろの襟首を引っ張られた。

不意を突かれ尻餅をつく。

イ「彼岸氏ッ!!!」

オ「彼岸さんッ!!」

二人の声が、どこか遠くに聞こえる。

彼岸さんは地面を転げ回り、見るも無残に暴れ回った。
地を這うような咆哮が、耳を貫いて行く。


ユ「……彼岸、さん?」


辛うじて絞り出せた言葉は、それだけだった。

地面から生えた根っこに固定されたように、尻餅をついた姿勢のまま動く事が出来ない。

そしてこの光景からも、目を離す事が出来なかった。

火の粉が舞い、熱い煙が立ち込める。


ガサリと、草が揺れる音がする。

ギギ、と頭だけを動かし音の方に目を向け──静かに目を剥いた。

今まで私をいじめてきた人、味方してくれた人を問わず……ナイトレイブンカレッジの生徒の人達が、マジカルペンを構え大勢立っていたのだ。

最悪の勘違い→←冥界の兄弟



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ハルサ(プロフ) - 碓氷時雨さん» (・ω・(ヾ)YES!(ストーブの前で書き書き) (2020年11月4日 21時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - うっす!(`・ω・´)ゝ(布団の中待機なう) (2020年11月4日 2時) (レス) id: 49e22a6e0b (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - 碓氷時雨さん» ありがとうございます!ですが最近冷え込んで来たので、暖めるのを忘れずに……!ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ (2020年11月3日 21時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - マジっすか!全裸待機してますね!)))) (2020年11月3日 19時) (レス) id: 49e22a6e0b (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - 碓氷時雨さん» ( °ω° ;)=( ;°ω° )イエイエイエ!!(高速首振り)全然大丈夫なんですが、なんかすいませんこちらこそ……とりあえず、近いうちに制作予定なのでよろしくお願いします(´・ω・`) (2020年11月3日 15時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルサ | 作成日時:2020年10月18日 12時

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