検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:8,819 hit

大正から来た女の子。 ページ10

渚side

大正五年…って事は、1914年?!
百年以上前の時代じゃないか…!

という事は、本当に……。

って、鬼殺隊…?
なんか、聞き覚えが……。

殺「鬼殺隊…?

貴方、本当に…」

殺せんせーが訝しげに触手をぶにょんと顎?に当てる。
なにかを言い切る前、不意にメシャリと音がした。
何かが、軋むような音。

少なくとも教室からしてくる音ではない。

鳥「ッ、お前!!」

いち早く異変に気付いたらしい烏間先生が、素早く女の子…翠蓮さんへと駆け寄って行った。

業「ねぇちょっと…マジ?」

隣の業君が、首筋に汗を浮かべながら呟いた。
鋭い朱色の瞳には、困惑の文字が揺れていた。
そこまで見て、流石に僕も気付いた。

「……っ!」

多分、これ……"骨の軋む音"だ…なんで翠蓮さんからそんな音が……?!

『…………?どうしたんだ君た、ち、』

ゴポリと、何かがせり上がってくる音がする。

『グ、』とよく見てなければ聞こえない程小さな呻き声を上げ、口元に添えられた彼女の白い手の甲に──赤い液体が広げられた。
一瞬の静寂の後───辺りを悲鳴が支配した。

全員「「ぎゃあああッ?!/きゃあああッ?!」」

もれなく僕もうわあああ?!と悲鳴を上げたけど、殺せんせーの方がもっと凄かった。

殺「キィィィヤァァァッ?!」

いや声、そして顔!←
そんな一昔前の洗〇かガラスの〇面見たいな顔して叫ばなくても……いや僕達も似たようなもんだけども。

業君が「何あれ、マ〇クのCM?」と呟いて地面に崩れ落ちた中村さんの事はスルーする事にした。
うん、確かに似てる……。

『…喧しいな、そんなに騒がなくとも肋が一本砕けただけだろ、う……?
…………あ、』

不意に、グラリと彼女の足元が揺れる。

皆が皆、息を呑む。
殺せんせーと烏間先生が手と触手を伸ばす前に──業君が翠蓮さんを間一髪で受け止めた。

瞬間、無意識に詰めていた息を吐く。

カクリと首が揺れ、スルリと彼女の手から刀が滑り落ちた。
何かしら限界だったらしく、業君の腕の中ですぅすぅと小さく寝息を立てている。
そう、腕の中で、だ。

オシャレ?に言うならプリンセスホールド、またはお姫様抱っこ。
因みに復活したらしい中村さんはご丁寧に連写をしていた。
ブレないなぁ。

完全に固まった殺せんせーを一瞥し、烏間先生がやや重々しく口を開く。

鳥「…授業は一旦中断だ、この少女……何かおかしい」

保健室にて。→←謎の生物。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
25人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

零華 - 続き楽しみです (2021年1月13日 17時) (レス) id: 6f87195320 (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - Ruiさん» 指摘ありがとうございます!修正させていただきます! (2020年9月25日 8時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - あやめさん» ありがとうございます、嬉しいです!蛇足ですが、これからも見てくれると嬉しいです! (2020年9月25日 8時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
Rui(プロフ) - 追記:最後まで呼んだところ''保健室にて。''の話でも名前変換が出来ていないところがありました。 (2020年9月25日 3時) (レス) id: 597445a026 (このIDを非表示/違反報告)
Rui(プロフ) - 夜分遅くに失礼します。 このお話とても面白いです! 話を読んでいる時に設定の名前の部分と''謎の生物。''の所の最後の部分で名前変換ができていませんでした。ご確認お願いします。(*・ω・)*_ _)ペコリ (2020年9月25日 3時) (レス) id: 597445a026 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ハルサ | 作成日時:2020年8月31日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。