親愛なる隣人の隣人【アベンジャーズ】 (ページ7)

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研究室での平和条約＿スタークside＿ページ7

勘弁してくれ

フューリーが帰ってから、かれこれ10分はお互いに向かい合ったまま沈黙の状態が続いている。

かつてのプレイボーイの名が泣くとでも言いたいのか？

目の前の彼女は別だ。あの女スパイみたいな雰囲気なんだぞ

まぁ、僕は最初から嫌われてるからさらに嫌われる心配はなくなったが

ｽﾀ「…コーヒー飲むか？」

『いただきます』

ダミーがコーヒーを持ってくるまで、またも沈黙が続いたのはこの際気にしないでおくとして

ｽﾀ「あー、…Ms.ウェスカー、とりあえずその殺気をしまってくれないか？
話づらくてしかたがない」

『努力します』

おおっと、目付がより鋭くなったな

ｽﾀ「努力しないとダメなのか…」

『用件を済ませて、早くピーターに会いたいんですけど
今頃パトロールで怪我してるかも…変なおじさんに襲われたり…
ピーターは小さい頃からお人好しで騙されやすいから心配なんですよ
あの眼帯男にピーターを人質にされなければ、こんな面倒な仕事引き受けなかったのに』

殺気まで強くなった

坊やが絡むと本当に手がつけられないな

坊やもそうだが

ｽﾀ「そんなに心配ならモニター越しだが、見てみるか？」

『えっ見れるんですか？…いや、待って、…まさかピーターのストーカーですか？』

ｽﾀ「誤解するな。坊やは時々無茶が過ぎるから仕方無くだ」

『確かに、ピーターは危なっかしいですからね…』

目の前に出してやったモニターに彼女は夢中になった

坊やが銀行強盗グループを警察に尽きだしている映像だ

今回はいつも通りの些細な事件を解決しているだけだな

一先ず安心した。

これでなにかまた大きな事件にでも巻き込まれていたら、目の前の彼女が暴走しそうだ。

『…ピーター、手首のとこ擦りむいてる』

ｽﾀ「」

待て、今の数秒間の映像でそんなところに気付いたのか？

『Mr.スターク、お手洗いをお借りしても？』

ｽﾀ「待て待て、落ち着いてくれ、頼むから
あぁ眼鏡を外すんじゃない
坊やなら大丈夫だ
それに、まだ坊やには秘密にしてるんだろう？その能力“Order”のこと」

『秘密にしてたんですけど、昨日あなたがピーターの前で私のことを調べましたね？
パトロールに行く前にさり気なく聞かれたんです
誤魔化しましたが…まさか父のことまで調べたなんて思わなかったですよ
全部バレて変に疑われて嫌われたら、私はサノスの前に世界を壊しますからね』

ｽﾀ「坊やは絶対に君を嫌わないと断言できるから安心して世界を守ってくれ」