親愛なる隣人の隣人【アベンジャーズ】 (ページ15)

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長官とエンジニア2＿フューリーside＿ページ15

ヒーローは全ての人を救えるわけではない

救ってもらえた人にとってはヒーローは命の恩人ということになるが、そうでなかった人にとっては憎しみの対象にもなる

善行が一方を助け、もう一方を犠牲にする

だが、これはどうしようもない

正当化はできないが、我々の誰もそのことを否定できない

長官「これから、もう既にサノスは動いているが、インフィニティーストーンを全て手に入れたサノスの指パッチンによって人工の半分が消える
蜘蛛の坊やも、その一人だ
だが、スターク、君は生き残る
生き残って、タイムマシーンとガントレットを作ってサノスを止める
サノスより先にガントレットをはめて指パッチンをした君は、……半身に酷い損傷を負って、…」

ｽﾀ「死ぬのは私だけか？」

長官「なに？」

ｽﾀ「私が犠牲になれば世界の平和は保たれるのかと聞いている」

長官「こんなことを言いたくはないが、君がいなくなっても世界は平然と回る」

ｽﾀ「じゃあ何も問題はないじゃないか
そうだろう？安いものだ
世界の人口の半分と私一人の命だぞ？
猿でもどちらが犠牲になれば丸く収まるか分かるｗ
で、わざわざ余命宣告しに来たのか？ご親切にどうも」

長官「違う、最後までよく聞け
君がいなくなった世界で、蜘蛛の坊やもMs.ポッツもキャップも…他の誰も寿命を全うできた者はいない。
言っている意味が分からないか？
時期は異なるが、皆何らかの方法で命を絶っているということだ。
君への罪悪感、犠牲あってしかサノスに立ち向かえなかったことへの後悔、愛する者を守れなかった自責の念、他にも私が知り得なかっただけでいろいろあるだろう
サノスを消さなければどっちにしろ皆滅びるが、君なくしても君の大切な人々は生きていけないらしい。」

ｽﾀ「……彼女は…？」

長官「彼女は私がいた未来には最初から存在していなかった」

ｽﾀ「っまさか、フューリー、君…っ！」

長官「平和のための犠牲だ
…彼女には悪いが」

ｽﾀ「彼女を私の代わりにする気か！？
自分のやろうとしていることが分かって言っているのか！？
彼女だって坊やと変わらない年頃で、しかも坊やの恋人で、お互いの未来を築くのだってこれからなんだぞっ
彼女だって守るべき存在だろう
犠牲になるのは私でいい
君は私がいなくなった世界で、皆が立ち直るための手助けをするためにここにいるべきだ
それが長官である君の務めじゃないのか？フューリー、答えろｯｯ！」

ｶﾞｯ…

一発殴られる覚悟はしていた。