009 ページ9
.
「 その、アメリカの同期の方は僕がいても大丈夫なんですかね……？ 」
私の家に着いて準備をしながら、今さらながらにそんなことを言ったチャンくん。
『 きっと大丈夫だよ。こないだチャンくんの話した時に会いたがってたし。……ね、これ持ってって〜 』
キッチンから簡単に作ったおつまみのお皿を渡すと、チャンくんはすぐにそれをソファの前のテーブルに運んでくれる。
「 アイツなら別に心配いらないよ、超社交的だし 」
テキパキ動いてくれるチャンくんとは違い、だらりとソファの前に座ったまんまのウォヌくんはそう言う。
「 ……僕、英語苦手なのでお2人にご迷惑おかけするかもしれませんけど、 」
『 ……ん？英語？ 』
「 ……ディノ、スニョンのことアメリカ人だと思ってんの？ 」
「 えっ、違うんですか？ 」
『 あはは、スニョンくんは韓国人だよ！笑
こっちからあっちに配属されただけ！ 』
「 アイツの方が英語苦手だよな 笑 」
『 ふふ、そうだね 笑 』
「 あ〜……安心しました、ドキドキしてたので…… 」
またキッチンに戻ってきて、本当にそれが伝わるような声色でそう言ったチャンくん。
小動物のように眉毛を下げて少し笑うもんだから、かっわいい……なんて感情に支配される。
「 A、Zoom繋いどくね 」
『 ありがとうウォヌくん。あ、iPad寝室にある！ 』
「 おっけー 」
私がキッチンからそう言うと、ウォヌくんはリビングの左の扉を開けて寝室に入っていった。
そんな姿を見てチャンくんは
「 ……お二人ってほんとに仲良いんですね 」
と呟く。
『 ……うん？仲良いよ 』
「 寝室とか、入られるの嫌じゃないんですか？ 」
『 へ？あ〜……ウォヌくんなら大丈夫かも 笑 』
「 ……そうなんですね。 」
チャンくんはまた眉毛を下げて少し笑う。
「 まーたNetflix観ながら寝落ちしたの？ロック解除した瞬間再生始まってびっくりしたわ 笑 」
『 あ……ごめんごめん 笑 』
「 二人ともなんでそんなとこ突っ立ってんの？早く始めよーぜ、スニョンがうるせーの 」
『 うん。チャンくんもおいで 』
「 、はいっ 」
ソファの前にウォヌくん、チャンくん、私の順番で座り、スニョンくんとZoomを繋ぐ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1688人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まこ(プロフ) - つかっさーさん» ありがとうございます！！今後も楽しみにしてもらえるよう頑張ります(^-^) (2021年11月27日 20時) (
レス) id: 7510ce0228 (このIDを非表示/違反報告)
つかっさー(プロフ) - この作品本当に大好きです！細やかながら応援してます^ ^ (2021年11月27日 10時) (レス) id: 17593dbb6b (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - 優さん» すごく嬉しいです！ありがとうございますーー！( ; ; ) (2021年11月26日 22時) (レス) id: 7510ce0228 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 帰ってきたスニョンに教えるってていで人物紹介するの展開うますぎてすごいです めちゃくちゃ好きですこのお話 (2021年11月15日 14時) (レス) @page25 id: 19dcd445f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まこ
| 作成日時：2021年10月8日 18時
