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『 すみません、戻りました〜 』
「 おかえり〜。いまね、ミンギュの大学時代の話してたの。 」
私が戻るとすでにミンギュくんも戻っていて、私が話に入りやすいようにさらっと話の流れを教えてくれるチェ先輩。
彼のこういうさり気ない優しさは素敵だなといつも思う。
「 ヌナは大学時代何してたんですか？学部は？ 」
『 私？私は文学部の英文学科だよ。 』
「 っぽいわ 」
そう言ったのはユン先輩。
自分でも " っぽいな " と思う。
「 サークルとか入ってました？ 」
『 映画研究会に入ってたよ。映画観たり……撮ったり。 』
「 撮るの！？ 」
恥ずかしい思い出だからあんまり触れられたくはなかったけれど、あからさまに声が小さくなってしまったのもあり食いついてくれてしまったミンギュくん。
『 ……卒業前に1本だけね 笑 』
「 すげー！ヌナはなんの仕事したの？カメラ？音声？ 」
『 ……出演、したの 』
「 え！？ヌナが！？ 」
「 意外。Aって裏方タイプかと思った。 」
「 同意ですジョンハニヒョン！！ヌナそれ観たいんだけど！！ 」
「 ……俺も観たい 」
チェ先輩までミンギュくんにのってそんなことを言うもんだから、途端に恥ずかしくなって顔に熱がのぼるのがわかる。
『 そんな大それた映画じゃなくてほんとちっちゃな、サークルの中だけのやつだから……もう残ってない 笑 』
「 ええ……もったいない…… 」
ミンギュくんはそう言って頭を抱える。
当時、監督を務めた同級生が決めた配役でなぜか出演側、しかも主演になってしまった私。
断ることもできず、流れに任せクランクアップまでなんとか撮り終えた。
完成した映画は色んなコンクールに提出されたけれど、なんの賞をもらうこともなく、いつの間にか私たちは卒業。
データがどこにあるのかもわからないし、同級生たちとその話をすることもなく、ただ恥ずかしい思い出として私の記憶の中だけに残っている。
『 黒歴史すぎてほんと無理…… 』
「 ははっ、Aちゃんにもそういうのあるんだ 笑 」
『 ユン先輩に見られたら一生バカにされそう……！ 』
「 そのへんの良識はあるわ俺にも 」
「 ジョンハニヒョン、無いです。 」
「 てめ、！ 」
ユン先輩とミンギュくんのいつものケンカが始まって、私とチェ先輩は顔を見合わせて笑う。
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まこ(プロフ) - つかっさーさん» ありがとうございます！！今後も楽しみにしてもらえるよう頑張ります(^-^) (2021年11月27日 20時) (
レス) id: 7510ce0228 (このIDを非表示/違反報告)
つかっさー(プロフ) - この作品本当に大好きです！細やかながら応援してます^ ^ (2021年11月27日 10時) (レス) id: 17593dbb6b (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - 優さん» すごく嬉しいです！ありがとうございますーー！( ; ; ) (2021年11月26日 22時) (レス) id: 7510ce0228 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 帰ってきたスニョンに教えるってていで人物紹介するの展開うますぎてすごいです めちゃくちゃ好きですこのお話 (2021年11月15日 14時) (レス) @page25 id: 19dcd445f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まこ
| 作成日時：2021年10月8日 18時
