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あれから営業部に戻りスニョンくんに業務を教えているとあっという間にお昼になった。
スニョンくん、チャンくん、ミンギュくんと一緒にお昼を食べ、仕事を再開するとまたあっという間に窓の外は真っ暗だ。
窓から見える夜景をぱしゃぱしゃとスマホに収めるスニョンくんは、" 反射して俺が写っちゃう…… " なんて言ってしばらく苦戦している。
『 ……スニョンくん、そのカーテンの中くるまって撮れば上手くいくと思うよ 』
ずーっと反射と戦ってるから思わずそう口出しすると、スニョンくんは " ほんと!? " とカーテンに駆け寄って中に入り込む。
数秒後、カーテンの中から " おおーー! " という声が聞こえてきて。
「 ……ヌナ、スニョンイヒョンってピュアですね 」
私のデスクの右隣でそう言うチャンくん。
私も " ほんとね " と同意する。
「 ……今日はヌナがヒョンに付きっきりだったので……なんか、寂しく感じちゃいました 笑 」
チャンくんはカタカタとキーボードを打ちながら弱気な声でそう言う。
『 ………確かに、いつもはずっと二人で外回りしてたりするのに、今日はあんまり話せなかったもんね 』
今日はスニョンくんに教えなきゃいけないことが山積みなのがわかっていたから、チャンくんには朝の時点である程度の量の仕事を投げて " わからなければ聞いて " とだけ伝えていた。
チャンくんは優秀だからか特に私に聞きに来ることもなかったけれど、それは私が話しかけにくい状況を作っていたからなのかもしれなくて……少し反省。
「 ……僕はこれ全部まとめ終わってから帰ろうと思ってるんですけど、ヌナも残業ですか? 」
『 うん、これ全部今日中に入力しておきたかったんだけど終わんなくて 笑 』
「 あー…… 」
私の手元にある大量の書類を見て苦い顔をするチャンくん。
入力データを使って明日したい作業があるから、今日中には入力を全て終わらせておきたくて。
『 ……ほんと、気にせず帰ってね 』
「 ……ヌナと一緒に帰りたいです 」
『 んー……だいぶかかると思うから今日は厳しいかも 』
「 半分僕にください、ヌナよりは作業遅いですけど多少早く終わると思うので 」
チャンくんはそう言って私から書類を取り、それはちょうど半分くらいの量になって返ってくる。
……後輩にフォローされてばっかりの先輩で本当に申し訳ない。
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まこ(プロフ) - つかっさーさん» ありがとうございます!!今後も楽しみにしてもらえるよう頑張ります(^-^) (2021年11月27日 20時) (レス) id: 7510ce0228 (このIDを非表示/違反報告)
つかっさー(プロフ) - この作品本当に大好きです!細やかながら応援してます^ ^ (2021年11月27日 10時) (レス) id: 17593dbb6b (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - 優さん» すごく嬉しいです!ありがとうございますーー!( ; ; ) (2021年11月26日 22時) (レス) id: 7510ce0228 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 帰ってきたスニョンに教えるってていで人物紹介するの展開うますぎてすごいです めちゃくちゃ好きですこのお話 (2021年11月15日 14時) (レス) @page25 id: 19dcd445f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まこ | 作成日時:2021年10月8日 18時