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スニョンくんの嬉しい報告と、ウォヌくんがめんどくさい酔っ払い方をした日から3週間。
ついに、今日の夜着の便でスニョンくんが韓国に戻ってくる。
私とウォヌくんは時間を合わせて退社し、スニョンくんを迎えるために一緒に空港に向かうことにした。
「 久しぶりすぎて人見知りしそうなんだけど 」
ウォヌくんは空港まで車を走らせながらそう言う。
『 いっつも話してるじゃんか、Zoomで 笑 』
「 そうだけどさ 笑 」
『 …でもびっくりしたよ、スニョンくんがウォヌくんのお家に住むなんて 』
「 あー、住ませるわけじゃないから 笑
家見つかるまでの繋ぎで泊めるだけね 」
こないだスニョンくんと連絡を取った時、もう家は見つかったのかと聞いたら " ウォヌんち! " とだけ返ってきた。
ウォヌくんに聞いてみても " あーそうそう " なんて言ってたから、てっきり2人で住むのかと思っていた。
『 ……でもスニョンくんお家探す気無さそうだったよ 』
「 無理やりにでも不動産屋連れてくから 」
ウォヌくんはそう言って ははっ と笑う。
『 スニョンくんの拗ねた顔が目に浮かぶなあ 』
「 またかわいいとか思ってんの?笑 」
『 うん、かわいい。 』
「 Aの " かわいい " の基準は一生理解できない気がする 」
『 ほんとはわかってるくせに〜 』
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大きいキャリーケースを持って空港から出てきたスニョンくんは、車を停めて待つ私たちを見つけた瞬間ぴょんぴょんと飛び跳ねて大きく手を振った。
「 A〜〜!!ウォヌ〜〜!!! 」
車から降りると、大きく手を広げて走ってきたスニョンくんに二人まとめて抱きしめられる。
「 ははっ、お前相変わらず声でけえよ 笑 」
『 くるしいよ〜スニョンくん 笑 』
「 はあ〜、まじで久しぶり、会いたかったわ…… 」
最後に一度ギュッとしたあと、私たちを解放するスニョンくん。
「 …なんか食いたいもんある?洋食? 」
「 絶対韓国料理だろ。ウォヌ頭悪くなった? 」
「 うるせーよ。ほらさっさとキャリー積むぞ〜 」
ウォヌくんがスニョンくんのキャリーケースをトランクに積み、私とスニョンくんはその間に車に乗り込む。
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まこ(プロフ) - つかっさーさん» ありがとうございます!!今後も楽しみにしてもらえるよう頑張ります(^-^) (2021年11月27日 20時) (レス) id: 7510ce0228 (このIDを非表示/違反報告)
つかっさー(プロフ) - この作品本当に大好きです!細やかながら応援してます^ ^ (2021年11月27日 10時) (レス) id: 17593dbb6b (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - 優さん» すごく嬉しいです!ありがとうございますーー!( ; ; ) (2021年11月26日 22時) (レス) id: 7510ce0228 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 帰ってきたスニョンに教えるってていで人物紹介するの展開うますぎてすごいです めちゃくちゃ好きですこのお話 (2021年11月15日 14時) (レス) @page25 id: 19dcd445f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まこ | 作成日時:2021年10月8日 18時