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第49話 忍side ページ8
忍side
ザシュ
人の呻き声が聞こえるが、男は振り向きもせずに
忍「……はぁ、帰るか…」
と言い、今日の仕事を終わらせて家に帰宅した。
家に帰って、ユキノの安否は大丈夫か…と寝室のベッドを見た。
そこには
傷だらけのユキノが規則正しく寝ていた。
そんなユキノの姿を見て
忍「……くそ……っ！」
思わず、壁を殴った。
あの時、俺が守ってやれば……
そんな後悔が押し押せる。
気づいたら涙が溢れてきた。
「し、…し…のぶ…？」
ベッドの方から弱々しい声が聞こえた。
思わず振り返るとユキノは、俺のいる方へと手を伸ばしていた。
ふるふると震えている手を俺は優しく掴んだ。
「ユキノ……っ！！」
俺は、切羽詰まった表情を浮かべた。
「し……のぶ…」
ユキノの頬には一筋と涙が伝わっていた。
しばらくの間、黙って手を握っているとユキノは寝た。
ユキノの手を優しく離して俺は決心した。
何がなんでもユキノを守り抜くと＿＿
続く (更新停止中)
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