WITHOUT YOU (ページ42)

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書きかけの歌詞ページ42

・

「あー。食った。腹きっつい・・・」

ヨンベが腹をさすってる間。

俺はただ上へと昇って行く表示を眺めていた。

男の一人や二人ぐらい。

だよな。

ヨンベがそう言った時

・

何か虚しい感情がふいにやってきて。

いつまでも
俺の心の中はざわついて落ち着かなかった。

・

なんだこれ。

思わず自分の胸を摩った。

・

「見てこれ。」

ヨンベが徐に俺に写真を見せた。

「ん？誰の猫？」

そこには小さな子猫の写真。

「飼ったんだって。」

彼女から送られた写真を見つめたヨンベは
すげー幸せそうな顔してて。

・

こんな単純な事がいつだって羨ましいと思う。

なんで俺はいつも難しい恋愛ばっかなんだ？

・

束縛されまくるか

愛されないか。

俺にはそんな恋愛しか出来ねーのかな・・・

そんな事考えると

またどんどん深みにハマってく。

・

悪い方向に。

投げやりになって

どうでもいいって

そんな感情が嫌でもこみ上げる。

・

「そうだ。来週の収録付き合ってよ。」

エレベーターのドアが開いたと同時に
ヨンベがそう言った。

「ああ、いいよ。」

どうせ暇だ。

本当は暇なんて言ってられねーけど。

・

レコーディングルームに戻り
PCを開いてまた書きかけた歌詞を
デリートボタンで真っ白にした。

・

いつまで経っても結局
思い浮かばない。

・

納得言うような作業なんか

また当分出来そうにもないって
そう思った。