WITHOUT YOU (ページ4)

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さっきとは真逆ページ4

心臓まで伝う重低音と

・

暗転した
スポットライトが
行き交う中で

・

モデルたちが
次々と紹介されるのを
見ていた。

メンバー同士で
固まって

さりげなく
その辺にいるはずの
ユニに
たまに目線を配る。

最後に社長が挨拶をして
盛大な拍手の波と共に

パーティーが始まった。

・

「ジヨン。
友達も連れて行きたい」

ユニのそんなお願いを
さらっと受け入れたことに
今は後悔しまくってた。

・

「すごいっすね、
ユニちゃんの友達」

ダンサーが俺に耳打ちした。

やっぱしユニだけに
すりゃよかった。

・

スタイル抜群で
人目を引きまくってて

それは
いいとしても。

・

態度が気に入らない。

ここ
ただのクラブじゃねーんだ。

・

それに
うるさい。

・

男に絡みすぎ。

それでも
そいつらと一緒に笑ってるユニを
みてホッとする。

・

楽しいなら

それでいい。

・

俺は隙を狙ってユニを
２Fのフロアに連れ出した。

２Fは１Fが吹き抜けになって
見下ろせて

今はまだ人も少なくて
ちょうど良かった。

「ユニ楽しい？」

「うん。ありがとジヨン」

ユニの笑顔。
俺はそれに弱い。

・

二人でしばらくビール片手に
１Fを眺めてた。

DJが曲を変えるたびに
フロアは熱を上げていく。

「ねぇ、タプオッパ。
どこにいるかわかる？」

「ヒョン？ヒョンなら今あそこ・・」

吹き抜け越しの反対側に
いたヒョンを
指差したと同時に

・

「ちょっと会わせたい子がいるの」
ユニは携帯を片手に下に降りて行った。

会わせたい子って・・誰だよ。

会ったところで
相手にされないと思うけど。

・

正直
ユニの友達関係には若干
呆れてた。

つまんね・・

さっきここに来るまで
今日が楽しみだっのに気がつけば

楽しめてねーって

そんな気がした。

・

「あーあ。やっぱり相手にされてないじゃん。」

・

反対側のフロア。

・

ヒョンがいる場所。

ユニが友達連れてったけど

タッピョン
すぐに逃げやがった。笑

・

うまいなー。
そういうの。

・

さっきっから

テソンも

タッピョンも

べったりは出来ないけど
ちょこちょこ
彼女と一緒にいたりして。

・

今の俺。
どんな顔してんだろ。

・

そろそろ下に降りようかって
そう思ってた時だった。

・

俺と同じかな。

・

あそこの子も。