よく笑う子 ページ22
・
”韓国語、すごく上手なんですね”
Aと改めて話したのは
そんなセリフだった気がする。
・
どうしても歌詞がうまく書けないでいて。
行き詰まってヨンベに連絡したら
今飲んでるからおいでって誘われて。
そしたらそこにAがいた。
・
ヨンベはあんまり飲みにとか行かないけど
その時は結構な人数で飲んでて
薄明かりの照明だけが照らす個室で
俺はヨンベの隣に座って
何気なく周りを見たら
斜め向かいに座ってたAに
思わず俺は
ああ・・って
そう言ったのを覚えてる。
・
きっとAも同時に俺に気がついて。
なんてゆーか
思いっきり固まったのを見て
ヨンベは面白がって笑ってた。
・
そっからは
ヨンベがその時の仕事の話とか
してくれて
気がつけば
俺たちも自然に話しをするようになってた。
・
今思えば俺が近寄りがたい雰囲気作っちゃってて
俺より年上だったAは
素直でちょっぴり天然で。
・
本当はよく笑う子で
俺の話しを良く聞いてくれた。
・
ユニとのことも。
・
”だけど好きなんでしょ?”
そう言われると
俺はいつだって正直になった。
・
Aも些細なことで
俺にメールくれて
そんでくだらないことで笑ったり
・
素直に笑えなくなってた俺は
・
いつしか
笑うことも増えていた。
・
俺はAと出会えて良かったって
今でもそう思ってる。
・
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作者名:菫 | 作成日時:2015年1月6日 1時