【鋼の錬金術師】禁忌を犯す者、煉獄に堕ちる (ページ15)

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発見の錬金術ページ15

古物商グロッツにて。
パニーニャ「ねえ、これ売れない？この銀時計。」
エドとクレアから盗んだ銀時計を高値で売れないか交渉中のパニーニャ。
商人「ん～？国家錬金術師の証か？む、開かないじゃないか。これは高い値はつかんなぁ。もう一つも金色の鎖だけどそれだけじゃなぁ・・・。」
パニーニャ「どーにかなんないかなぁ？何とか開けるからさ。」
そう言って思い切りフタを開けようとするパニーニャだがフタはビクともしない。
エド「おい！その銀時計は俺のだ！返せ！」
パニーニャ「およ？」
入口に目をやると、そこにはエドとクレアが立っていた。遅れてアルとウィンリもやってくる。
クレア「それを返してくれないか？せめて俺のだけでも。」
エド「お前ー！」
パニーニャ「ありゃりゃ、見つかっちゃったか。」
そう言うとパニーニャは足元にあったツボを蹴り上げるとエドに向かって投げつける。
商人「あー！それ80万する壺ぉ！」
エド「へ？うわっと！」
なんとか壺をキャッチしたエド。しかしそのスキにパニーニャは既に逃げていた。
エド「クソッ！クレア！追うぞ！」
クレアがいた方を見るがそこには居なかった。
すでに外に出ていた。
クレア「マリア！ミリア！」
ミリア「待てやがキー！」
マリア「意外と速いー！」
外からパニーニャの悲鳴が聞こえたあと、ドサッという音とともにミリアとマリアが屋根から飛び降りてきた。
クレア「チッ、逃がしたか・・・。」
パニーニャ「ハァ・・・危ない危ない。」
別の建物の屋上に飛び移り、パニーニャはあの二人の女に対してため息をついた。
金髪サイドテールと赤髪ショートカット。
それとその二人を指揮した紺髪の青年。
はっきり言ってあのチビよりやばそうだな、と。
エド「ちくしょう！アイツどこ行きやがった！」
パニーニャを見失い怒りをあらわにするエド。
アル「もしかしたら屋根の上、とか？」
エド「うし、アル！」
アル「うん！」
アルの手にエドが足を乗せ、アルが思い切り上に持ち上げる。
その力を利用して屋根に飛び乗る。
エド「ビンゴ！」
遠目だがパニーニャが見えた。
アルはエドが言う場所に下から向かう。
エド「時計返しやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！！」
クレア「あんのクソガキぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ！！」
ちなみに。
クレア、マリア、ミリアは２９歳ぐらいである。