第44話 ページ14
神童｢…おめでとう、天馬｣
神童さんが笑みを浮かべてこちらへ歩いてくる。
迷いの抜けた、晴れやかな笑顔だ。
天馬｢神童さん…｣
神童｢そして、ピカチュウにはこれを。モモンの実だ。食べてくれ｣
ピカチュウ｢ぴか♪｣
嬉しそうにモモンの実を食べるピカチュウを、優しく撫でる神童さん。聞くとモモンの実は、毒状態を回復してくれる木の実らしい。
他にもそのような木の実が数多くあるらしく、色々調べてみるといいとのこと。勉強になるなあ…
神童｢天馬、本当におめでとう。そしてありがとう。お前とのバトルのおかげで、本当の意味で迷いが無くなったよ｣
天馬｢え…｣
本当の意味で…？
神童｢実は、昨日のあの一件で色々解決はしたけど、また同じことがあったらどうしようと思っていたんだ。その時、俺は立ち向かえるのかって。また今回みたいに、逃げ出したくならないかって｣
天馬｢神童さん…｣
…そうだ。
フィフス団を倒さなきゃ、根本的な解決にはならない。冴渡さんの件はもう大丈夫だろうけど、フィフス団からの刺客とまた戦うこともあるだろう。
神童さんの様なジムリーダーという立場なら、特に。
神童｢けど、お前とのバトルで確信したよ。俺は誰に何を言われようと、ポケモン達が好きだ。何と言われても、ポケモンバトルが大好きだ。だからこそ…もう、絶対に逃げ出したりしない。フィフス団からも、俺自身の責務からも！｣
天馬｢神童さん…｣
神童さんは力強く断言した。
今回の一件で、また彼も強く成長したようだ。
俺も、もっと頑張らないと。
神童｢それじゃあ、勝利した天馬にはこれを。エイトバッジだ。受け取ってくれ｣
天馬｢…！ありがとうございます！｣
キラリと輝くエイトバッジは、シルバーの台座が葉っぱの形になっており、右上に青緑の宝石が埋め込まれている。とても美しいものだ。
天馬｢やったーー！エイトバッジ、ゲットだーー！｣
信助｢天馬ーーー！おめでとうー！｣
葵｢おめでとう、天馬ーー！｣
観客席から降りてきた信助と葵が飛びついてくる。
って、ちょ、ちょっと！？転んじゃう！
天馬｢わ、わぁっ！？2人とも重いよ〜！｣
葵｢ちょっと、女の子に重いって失礼でしょー！？｣
信助｢そーだそーだ！｣
天馬｢えーー！？｣
2人の下敷きになりつつも、皆で笑い合う。
そんな様子を、神童さんと霧野さんは微笑ましく見守ってくれていた。
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まかろん(プロフ) - 雪華さん» ありがとうございます！相変わらず更新は亀並かもですが、引き続き楽しんでいただけると嬉しいです (2021年3月19日 9時) (
レス) id: 61c9c6f856 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 続編おめでとうございます! (2021年3月19日 9時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 星猫さん» こちらこそ、せっかくのお誘いを断ってしまいすみません…！ (2021年3月18日 21時) (レス) id: 61c9c6f856 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - すみませんでした；；続編おめでとうございます。 (2021年3月18日 21時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 星猫さん» 申し訳ありませんが、当方社会人のため、遅筆でご迷惑をおかけしてしまうと思います。また、今現在こちらのシリーズで手一杯なので…申し訳ないのですが、お断りさせて頂きます。またの御縁がありましたらよろしくお願いいたします (2021年3月18日 21時) (レス) id: 61c9c6f856 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかろん | 作成日時：2021年3月18日 18時
