第31話 ページ1
天馬｢けど、エイトタウンの町長の息子が冴渡さんなら、確かにジムの閉鎖の方に話を持っていくことも可能ですよね…｣
霧野｢ああ。ほんとにアイツは…｣
苛立ちを隠しきれない様子の霧野さん。
眉間のシワが増えていて、怒り心頭、と言った感じだ。
信助｢けど、最終的な判断を下したのは神童さんですよね？｣
葵｢うん…もし、やりたいのならやりたいって言えばいいのに｣
霧野｢…それが出来たら、あいつも苦労してないだろうさ｣
天馬｢どういうことですか？｣
霧野｢お前達、神童財閥って聞いたことあるか？｣
神童財閥…？えっと、確か…シルフカンパニーみたいにポケモントレーナーの生活に役立つアイテムを作っている会社だったはず。
モンスターボールや、ポケモンを持たない人のための虫除けスプレー、家でペットとして飼われるポケモンのための玩具などなど…そういったものを作る会社が神童財閥だ。
葵｢その神童財閥がどうかしたんですか？｣
霧野｢この街、エイトタウンのジムリーダーであるあいつは、神童財閥の御曹司で次期社長になるんだ。だからこそ、ここで揉め事を起こしたくないって気持ちがあったんだろうな｣
信助｢へえ…神童さん、ジムリーダーだけじゃなくてそんなすごい家柄の人だったんだ…｣
霧野｢ああ。けどあいつは決してその事を驕らない。今回のフィフス団の件だって、実家に頼ればどうとでもなるはずだけど、あいつはそれを絶対したがらなかった。親の力に頼ってばかりじゃ、いつまでも子どものままだからってな｣
天馬｢神童さん…｣
神童さんは、きっととても真面目な人なんだろう。
すごい肩書きがあっても、それらに決して驕る事はなく、努力をし続ける。だからこそジムリーダーにまで上り詰めたんだろう。
そして、だからこそ今回のような逆風に対しては、1人で抱え込んでしまうのだろう。
天馬｢…俺、やっぱり神童さんと話がしたい。バトルがしたい。
俺に出来ることが何なのかは分からないけど、それでも…バトルを通して伝わることだって、きっとあるはずなんだ！神童さんはそれを今見失っちゃってる…｣
霧野｢…ああ、そうだな｣
信助｢けど…どうやってその事を伝えるの？バトルができないって言ってたよ？｣
天馬｢俺、直接会って話してくる！｣
葵｢えっ！？ちょっ、天馬！？｣
焦る葵の声を後目に、俺は再びエイトジムへ向かって駆けだした。
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まかろん(プロフ) - 雪華さん» ありがとうございます！相変わらず更新は亀並かもですが、引き続き楽しんでいただけると嬉しいです (2021年3月19日 9時) (
レス) id: 61c9c6f856 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 続編おめでとうございます! (2021年3月19日 9時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 星猫さん» こちらこそ、せっかくのお誘いを断ってしまいすみません…！ (2021年3月18日 21時) (レス) id: 61c9c6f856 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - すみませんでした；；続編おめでとうございます。 (2021年3月18日 21時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 星猫さん» 申し訳ありませんが、当方社会人のため、遅筆でご迷惑をおかけしてしまうと思います。また、今現在こちらのシリーズで手一杯なので…申し訳ないのですが、お断りさせて頂きます。またの御縁がありましたらよろしくお願いいたします (2021年3月18日 21時) (レス) id: 61c9c6f856 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかろん | 作成日時：2021年3月18日 18時
