触れたいけど、触れさせたくはない【冨岡義勇】

番外編◯隊服 side義勇 ページ44

『義勇さんっ、新しい隊服届きましたっ』


あれから、破れた隊服では任務には当たれないため、
隊服の新調をお願いしていた

もちろん、俺が前を閉めてほしい
と言ったため、それも頼んであるとのこと


義勇「……あぁ」

『早速着てきます！』


そう言い、彼女は走っていった


＿＿しばらくして…


『っぎ、義勇さんっ』

なんだか随分と時間がかかっていたため、
何かあったのではと思っていたところ
ようやく彼女がやって来た


のだが、


義勇「ぶっ！！！！」

『ひゃっ？！だっ…大丈夫ですか？！』


あまりの衝撃にお茶を吹き出した


義勇「…それはどうしたんだ」

『？それ、？』


新調された隊服は、俺の希望通り
前はしっかりと閉まっており、
胸は見えなくなっていた(これが普通)


それはいい、それはいいんだが

胸周りがキツそうなのだが…………

いや、それはいい。いや、よくないが。

これはこれで目を引いてしまう気がする


『…っああ！これですか？
靴下がいつもずり落ちてしまうので
困ってたんですけど、
この、がーたーべると？っていうのをつければ落ちなくなるそうです！
つけてみたんですけど、…変ですか？』


がーたーべ、べると？だと？


胸を隠した意味がないじゃないか。
今度は足に目がいくじゃないか。


靴下からスカートの中へと、それが繋がっている

待て、スカートも短くなってないか？


義勇「………A、こっちに来てくれ」

『？はい？』

俺の方へやってくるA


ｻﾞｧｧｧｧ


『っわっ？！』


風が吹き、一瞬だが彼女の隊服が捲れ上がり、
中が………見えた


義勇「ん゛っ？！」


…………変な声が出た


『っぎ、ぎゆうさん、見ました？！
っみっ………わっ忘れて忘れてくださいっ』

顔を真っ赤にして涙を目尻にためながら、
座っている俺に詰め寄ってくるA


随分と破廉恥なものを支給してくれたな
どいつだ……いや、あいつしかいないな


義勇「……無理だ」

『っ！うぁぁぁっ恥ずかしすぎます！！』

わんわんと俺の腕の中で騒ぐA

胸、当たってるんだが………




＿＿＿＿結局、この隊服は義勇さんによって
ゲスメガネ、もとい前田まさお隊士に返却され、
無事カナヲちゃんと同じ隊服が支給されました

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
大正コソコソ噂話

義勇さんはスカートの中見たときに(不可抗力)
ガーターベルトいいなと思いましたが、
他のやつにあれを見せたくはないので、却下しました。

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