認知の変化 ページ15
翌日、A達はルブランの屋根裏部屋に集まっていた。
「昨日は大変だったな。まさか本人が入ってくるとは思わなかった」
「でも、太宰さんのお陰でうまくいったんだし、結果的にはよかったのかもね」
太宰から譲り受けたグラスを、Aは昨日のうちに綺麗に洗って食器棚に仕舞った。近いうちに使われることもあるだろう。
「俺、気になってんだけどよ」
竜司が思い出すように遠くを見ながら切り出した。
「最後の扉の前のクイズ、何も映らなかったよな。あれ、『誰』だったんだ?」
「そういえば、結局最後までわからなかったね」
武装探偵社の誰かだろうとは思うのだが、人数が多くて絞りきれない。頭を捻るAを見て、蓮が口を開いた。
「俺はAだと思う」
「えっ」
驚いて瞬きをするAに、蓮が笑いかけた。
「太宰さんの心に歩み寄ろうとしたから、Aはもう星じゃなくなったんだ」
「そうなのかなぁ……」
少し照れ臭いが、悪い気はしない。
「今回はA、大活躍だったな。ワガハイが褒めてやろう!」
「ふふ、ありがとう」
機嫌の良いモルガナの声に、Aは穏やかな笑顔で返した。
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はつらい(プロフ) - 優曇華院咲月さん» ありがとうございます。面白いと言っていただけて嬉しいです! (2021年2月4日 23時) (レス) id: f8150a8d0e (このIDを非表示/違反報告)
優曇華院咲月(プロフ) - 何でこんなに面白いのに伸びないんだ!?…とても面白かったです。 (2021年2月4日 9時) (レス) id: 6169f467e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はつらい | 作成日時:2020年6月3日 19時