特殊体質の悪周期 ページ16
今日は植物学。担当はスージー先生だ。
私は最初の授業でほんのりと光る魔花が現れたけど…入間くんに比べればちっぽけでしか無かった。
｢今回はマンドラゴラについてやりますよ〜ふぃっ｣
マンドラゴラは引っこ抜けば奇声を上げる植物らしい。…初めて見た時怪奇だと思った。
今日もどうせ失敗するんだろうなと思いながら先生の話を聞いていたら急に激痛が私を襲った。唸り声を上げる。
｢Aさん？どうしたんですか？ふぃっ｣
｢…ちょっと、胸が痛くて｣
｢医務室に行った方が良さそうね、ウァラクさん｣
｢はーい！｣
クララちゃんに連れられ、医務室へ。
｢…先生、居ないねぇ｣
｢ありがとう、クララちゃん。ベッドで横になってれば大丈夫だと思うから｣
｢んー、分かった！治してね！！｣
｢うん｣
クララちゃんが去った後、医務室が静まり返って少し寂しさが増した。
｢…なに、これ｣
でも胸の痛みは治まらない。酷くなるばかり。
｢う、ぁ…｣
遂には意識が飛んだ。
＿＿＿＿
｢はぁ、最近酷いなぁｺﾞﾌｯｯ｣
吐血の頻度が多くなってきたため、僕は医務室に向かっていた。途中クララちゃんと会って心配されたが大丈夫だと言ってすれ違った。…今授業中なのになんで廊下に？
もしかして誰か医務室にいるのかもしれない。
まぁそんなの僕にとっては些細な事なんやけどな。
扉を開けて、先生を探すが先生は居らず、代わりにベッドを囲むカーテンが揺れていた。
｢…誰やろ｣
覗くのはあまり良くないけど、危険やったら困るし…
少しだけカーテンを開け、中の様子を見た。
｢…Aちゃん…！？｣
｢………｣
彼女が大汗をかきながら痙攣していた。
体を揺らし起こそうとした。すると目を開き僕に襲いかかってきた。眼鏡を引っ掻いてしまい床に落ちる。
｢うわっ｣
｢ぁぁぁぁ…｣
猫のように細い目を見開いて唸る…悪周期…！
｢正気に戻るんや！｣
腕を振り上げ僕に攻撃すると思いきや、
｢…せんぱぃ…｣
｢！！｣
｢ね、ねこじゃらし、ください｣
ねこじゃ、らし？
｢…私、悪周期そんなに、酷く、なくって…猫になる感じで…ねこじゃらしが一番、落ち着くんです｣
よく見れば彼女の体に尻尾と耳が。
特殊体質ってことか…
｢それくらいええよ、ねこじゃらしやな？｣
悪周期は悪魔の衝動が定期的に高くなる…でも君はほとんど害をなさない…ほんまに…
｢変わった子やなぁ…｣
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アイリ - 続き楽しみにしてます！ (2020年2月25日 18時) (
レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - あ、ありがとうございます！面白かったです！ (2020年2月25日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - アイリさん» コメありがとうございます！結婚式ですね！了解です！ (2020年2月24日 20時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - 夏祭り面白かったです！リクエストよろしいでしょうか？結婚式よろしくお願いします！これからも頑張ってください！ (2020年2月24日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - スイカバーガチ勢野坂さん» 遅れてしまい申し訳ありません！夏祭り了解しました！！コメありがとうございます！ (2020年2月20日 21時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沫梨 | 作成日時：2020年1月5日 10時
